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everywhere I'll go

5月11日東京ドームMr.Children30周年のやつ

めっっっちゃテレビ雑誌ラジオ、やるやん。
おまつり騒ぎやん。
騒げないのが寂しい。騒ぎたかった、騒ぐはずだった、騒ぐと思ってた。
10年前までは。

ドームのくせに良い席でさ、今更なのよ。

「物憂げな6月の雨に打たれて」「たぶん僕は忘れてしまうだろうその温もりを」「あれからは一度も涙は流してないよ」「君は9月の朝に吹き荒れた通り雨叩きつけられて」「明日もし晴れたら広い公園へ行こう」「でも僕が放つ明かりで君の足下を照らしてみせるよ」「誰かのために生きてみたって」「忘れないために記憶から消すために」

怒涛の名曲。唯一無二の歌詞が、強い向かい風のように、穏やかなそよ風のように、風でさえない空気のように流れてくる。
ずっといつもこの歌々でなんとか生きていた。
あぁ、やっぱりファンクラブ継続しようか。ライブ行きたい。

と気を許した矢先、ちょいちょい、無情に、現実に引き戻された。

「枯れた花弁がテーブルを汚して」これはいいよ。この部分だけ。今となっては遺作部分よ。
でもさ「君が笑うと愛おしくて泣きそうな僕を」
愛おしくてって、わざわざ言うかー。余韻もへったくれもねぇなぁおい。せっかく1回目は言ってなかったのにわざわざ最後の1行で念押しするかー。

「君は僕の中の永遠」
だったら「永遠はいつでも形のない儚い幻影君と共に僕の元に」のほうを聴きたかったのよね。

「ふとした瞬間に同じことを考えたりしてまた時には同じ歌を口ずさんだりしてそんな偶然が今日の僕には何よりも大きな意味を持ってるそう君じゃなきゃ」
なっっっが。なげーのよ。お経かよ。ネットで歌詞見ながらでも1文節ずつしか覚えられなかったわ。入ってこねーのよ。
「君の大好きだった歌街に流れるそれは偶然が僕にくれたさりげない贈り物」
いいねぇ。これ唄ってよ。歌詞カードなんて見てなくたってすらりと出てくるの。

そ、すらりと、メロディと共に流れるように勝手に。それが歌です。それが歌だったってあんたが教えてくれたのよ。

「生きろ!」
最後の最後に叫んじゃった。長渕和寿、叫んじゃった。前半中盤いい歌だったとしてもタイトルもラストもこれじゃあ聴く気ねぇし。
「その日まで魂は燃え」
これだけでちゃんと思えたって、「もう少し生きよう」って。そんな命令されなくたって思えたんだよ。馬鹿じゃねぇよ。

終始こんな問答を繰り返してた。最近の歌が流れれば、かつての名曲に置き換える作業。

いいのよ、お別れの会のテイだったからハナから。思い出にふけ倒さしてもらうわ。
今回はお通夜。本葬は物憂げな6月の日産スタジアム

ミスチルの歌が懐メロになってゆく。