fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

「SONGS Mr.Children」を観た

詞をフィーチャーした構成で5曲も唄って、えーと、ザイルさん風にいうと、唄わしていただいてましたね。

名もなき詩」「口笛」。詞をデデーンと。
名曲でしょ、好い歌詞でしょ。知ってるよ。こんな歌詞誰も書いてないし、書けないよね。そうでしょう、そうでしょう。

大丈夫かしら。

それらを再確認するってことはよ、今の桜井和寿の作詞限界値をもれなく確認しちゃうことになるけど、みんな否応なしに、歌詞を注目しちゃうけど。
もしくは、実はゴーストだったんじゃね?とか言われ無き中傷、けれど、裁判やったら絶対勝てないくらいの変わりっぷりに、驚かれないかしら。
あぁ、そうなったら、こう思って欲しいどうか。
私もそう思うことにしたから。
奥さん、ここ最近のやつがゴーストなんだよ、と。

とか言ってますけど、そらね、武士の情けであたしだって毎日毎日、トータル3時間/1日、「足音」「放たれる」「Melody」をリピートして聞いてまさぁそらぁ。
それしかない、選択肢がない、惰性だ、憑かれている、因縁だ、怨念だ、様々理由はありますが、聴いてますよ。

でもねぇ。
「足音」の聴き所は、えー・・・パッと思いつかないから後回し。

「Melody」は“クリスマスみたいに”ってところ、でーすーかーねー。
SONGSでもあったけど、意図して入れた通り、この響きはこの時期、また、Mr.Childrenファンにとったら、これまで出てこなかったフレーズだものね。
ワクっとするよね、桜井の狙い通りですわな。
「みたいに」をつけるところに、彼の意地というかこだわりというか、「限定された歌じゃねーよ」というのが見えて、そこだけは救いです。そういう意味で聴き所であります。

で、え、「足音」でしたね。
これ、今回のメインだものね。月9だもんね。悩んで作ったらしいじゃん。悲しいね。悩んでこれかよとか言い易くなっちゃったよあたしとしては。
やっぱり思い浮かばない。
「今という時代は言うほど悪くない」とか「強くなっていける」とかそんな言い切る感じでしたっけ、お兄さん。
結果、そういう思いが伝わる歌詞はあったけど。
「生きるためのレシピなんてない、ないさ」とか、「嫌なことばかりではないさ、さぁ次の扉をノックしよう」とかね。
あぁ、ごめんね。また「終りなき旅」と、大名曲なんかと比べちゃった、ごめんね、こらあたしが悪い。

でも、そう思われるの覚悟の番組の構成、いや、もしくはNHKの嫌がらせか、はたまた、桜井への喝か、いや、桜井も誰も彼も全く気づいてないか、のどれかで、察するに、4番目のやつが濃厚なのだけれど。

小林武史がプロデュースをしていない」も推してましてけど、もはやそれも、どっちでもいいよね。
誰がやろうがやるまいが、そういう問題じゃなくなってきてるから。
桜井の歌詞で、だけで、支えられていた、だだそれだけのバンドが、そのそもそもが崩壊し始めてるんだからさ。
コバタケ云々なんて言うだけ空々しい。

とはいえよ、とはいえよ。
毎日3時間ぐるぐるぐるぐる狂ったようにリピートして、「放たれる」だけは、いいね!だったよ、実際には一回もいいね!とかしたことないけど。
こんないい歌だっけ、おかしいな、「青天の霹靂」観てエンドロールで聴いた時は、むむむと思っただけだったけど、あれは映画が結構よかったから、薄れたかな、まぁそれはそれで映画主題歌としては役目を果たしていたのかな、と。
だから、好い歌、って思ったのは、あのかわいらしい歌2曲に挟まれてるから、好いと思ったのかな、と思ったんだけど。
今日、唄ってるとこ見たけど、泣けたもの。
HANABI」を初めてテレビで聴いたとき以来、泣けたもの。
長かったなぁ、6年ぶり?よかった、あたしが中年で。若者の6年の1/10の速さで中年の6年は過ぎるから、あぁ、よかった。

今日の番組でわかったこと。
最近の桜井の歌詞、一言で言うなら「Mr.Childrenのパクリバンドが作る出来のいいほうの歌」でしょうかぜんぜん一言で言えてないけれど。

最後にもう一度。
「放たれる」は好い歌です。

あ、だから番組の構成も「放たれる」が最後だったのね。
ならば、そうか、歌の良し悪しの判断はまだ出来るんだね。
桜井が決めたんだよね。ですよね。まだ微かに息はしているんだよね。そうだと言って。
それで強くいられる、から。