とうとうこいつを読み終えてしまった。
読み終えてしまってよかったのかしら。
まだ1回しか読んでないので、あまり言えた立場じゃないけど、
泣く。
ラストはもう、「あぁ、終っちゃうの、松尾ちゃん、ほんとうに終っちゃうの」というのと、
「あぁ、みんな哀しいよ」で、もう泣かないわけがない。
グロいし、エロいし、血と汗と精液盛りだくさんの内容。
その中に、当たり前のように、ほっこり愛の風景と、切ない涙が入り混じっている。
油断してるところに、そういうのが入ってくるもんだから、迂闊に泣いてしまう。
きっと、この世界、そんなものなのかも。
暴力と、性欲と、死と、愛と、憎しみと、恋と、混ぜこぜになってるこの今を、どんだけ笑えるか。
こんな人生馬鹿馬鹿しいとバカらしくなって笑ったら、それが幸せ。
後味、なぜか、好い本であります。