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everywhere I'll go

渡部小栗オダギリオダギリ浅野な一週間

BORDER
小栗旬、よかった。この人、Motherでへぇ意外とへぇ、と思ったものだった。
最近やってた鈴木商店金子直吉もとてもよかった。
いい役者だったんだ。なんか学生服きて暴れてる役のイメージしかなかったから。
このドラマでも相当良かった。というかドラマ自体が非常に好い。
暗軽い。金城がからんでる作品はいつもこう。
静かな絶望、静かな凶器、静かな善意。
こういうラストにするなんて、なんて潔い。たかが連続ドラマで。素晴らしい。
クドカンの回なんてクドカンが羨ましくなるほど良かった。

アリスの棘
なんというか、きっと、素面じゃ見れないよ、普通。
昼ドラくらいのテンションじゃないと正面切って見れない。
んなアホな、いやいやいや、と苦笑いしながら、しかし結局最終回まで見切ってしまった。
なぜならオダギリジョーが男前だから。だはは。
いやいやそれもそうなんだけど、以外に上野樹里ってよいのね。
そいやこの子のまともに見たのラスト・フレンズ以来。
美しいのね、美しかったのね、あら美しいじゃない、としみじみ。
とにかく役者がよかったので、ベッタベタな復讐劇も気づけば泣きそうになってるっちゅう、術中に甘んじてハマッて最後まで見切った。

リバースエッジ 大川端探偵社
これはまだやってる。いい。オダギリジョーが(再)。
ドストライクね、こういうのやらしたらこの人。
オープニングのEGO-WRAPPIN'がこのドラマ全体の入口。怪しくいかがわしい。
物語が始まる。正味40分。
依頼人たちがここに来るまでの何十年の想いが駆け巡るようなラスト。
依頼人にとってだけのハッピーエンド。
あぁ、好きだこういう話、と鼻がツンとしたところに、再びEGO-WRAPPIN'。
オダギリジョーがソファーでまどろみ目覚めては、またまどろみ。
あぁ、なんともいえない気分、あぁ、好いドラマが終った、あぁ、最悪の今週が終った、あぁ、もう好いも悪いも全て終ってしまえ、と時間的にも丁度いいころあいで眠りにつける。
金曜の夜にはもってこいの子守唄代わりになるようなドラマだ。

ロング・グッドバイ
浅野忠信小雪綾野剛もどちらかというと嫌い。
とりあえず見たら結局三人をどちらかというと好きになってしまった。
演出がよいので調べたら、この監督のドラマ全部好きだ。
探偵は優しくも冷静で厳しくタフなはずがいつも傷だらけだ。
ヒロインは悲しくて美しくて儚く気高い。
容疑者は気弱で人に蔑まれボロボロなのに人懐っこい。
魅力的で複雑な登場人物を演じてた三人、見事。
―私は一体何をなくしたのでしょうか。いいえ、私は何もなくしてなどいないはず。ただ、いろんな事がありすぎて、よく思い出せないだけ。そう信じていたかったのです。―
脚本もいい。

ビター・ブラッド
とにかく渡部篤郎がいい。かっこいい。こういう役こそ真骨頂。
それだけ。それだけでいいの。

そういうわけで、まったく期待してなかった今期ドラマは実はお宝ザックザク。
というか、ちんたらぽんたらして結局タバコの煙しか印象が残らなかったすっからかんのMOZUや
え、なにこれ、スポ根ドラマじゃねーかよ、それ先に言えよのルーズヴェルトゲームに目をつけていた自分のセンスの悪さったら。