fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

櫻井くんの粗相

3日間、会社をさぼり、彼氏との約束もさぼり、社会生活をきちんと送る人たちに嘘をつきまくって、くだらない無料ゲームにいそしみ、今に至る。

「何も思い浮かばない」とメールをしたならば、
「浮かばれない」とメールを返信してくれる友にさえ、最近では嘘をつくことしばしば。

例えば、かの男と99パー別れたとか。
100、としてないから、嘘っきりではないか。

そんなんで、我に飽き飽きあきれ果て、ここへきた。
音楽の話でも。

bank bandの3枚目のカバーアルバムを聴いて、何の前情報もなかった私はバスの中でひっくり返りそうになった。「若者のすべて」。

最近ではミスチルよりフジファブリックを何とはなしに口ずさんでしまう、そういう精神状況だったので、このアルバムから同じやつが聴こえてくるかってひっくり返り。そら、邦楽バカの櫻井くんが聴いていないはずはないとは思ったが、唄っちゃうとはってひっくり返り。

そう、唄っちゃってたって印象。

名曲を聴くと「桜井くん、唄いなおしてちょ」と願うことが多いのだけれど、それもこれも、時にはクソみたいだったり、時には幼稚で浅い印象だったり、歌がなんだかもったいないようなボーカルが横行しているから。

しかしけれども、この志村くんのに関しては、この人のこのスタイルでこの歌詞が成立、完成していて、故に、そこになんともいえない痛さを感じられたのであった、少なくとも私は。

桜井のあの歌唱には、志村くんのあの歌詞を表現しきれる部分は皆無。
逆もまた真。

ですので、櫻井の「若者のすべて」は、不要でありますのね。
必要ないということですのね。蛇足っていうか、余計なお世話っていうか。
端的に言うと、櫻井和寿の負け。この歌に関しては。
やんないほうが、よかったんじゃね?自分のためにも、志村くんのためにも。

挙句、櫻井氏、「(初めてこの曲を聴いたとき)前奏が昔の小林さん(コバタケ)のアレンジに似ていて」とかなんとかゆうとりましたが。気は確かか櫻井、いろんな意味で。

フジファブリックファンの皆々様の罵声が遠くから聴こえてきそうで、あいすみません。

蛇足っちゃあ、このアルバム、前作を上回るほどの素敵な選曲なのですが、であればあるほど、最後に鎮座する、bankband櫻井和寿として作った歌が、安くて仕方ない。幸福アンポンタンを前面に押し出した、もうタイトルも知らないラストの歌は、skipボタン対象曲。

それ以外の曲は必聴の価値アリ。

久しぶりにも関わらず嫌味ばっかだぜ。
いいことも言おう。

私の強靭な食道を今すぐ桑田さんのガンのやつととっかえたい。
父の前立腺ガンも。
私にその腺はないはずだが。けれども。

生きたい人がいるなら、生きたくない人のそれととっかえられたらいい。
救われる。
みなが、何より私が。