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everywhere I'll go

「1Q84」を読み終えた

ずいぶん時間をかけてしまったのだけど、あたしにもあたしなりの取るに足らない事情があったようななかったような。

村上春樹を読んで、読後の感想なんてそんな野暮なことする必要はないのだけれど。
久しぶりの長編だったし、ほんの10分前に読み終えたところだし、こういう機会もあと何年もないだろうし、一言二言、言い残してもいいかと思ったりした。

青豆は救われただろうか果たして。
どうか救われたと祈りたい。
どうか天吾に見つけられますようにと祈りたい。

青豆は10歳の時、手を握った天吾を20年間愛し続け、幾分、幸福な人生に幕を閉じ(たぶん)、
天吾は誰一人愛さない人生を送り、再び今度は青豆の手を握り、彼女を愛しながら生きてゆく人生を初めた。

それではあまりにつらいので、だから青豆は天吾に必ず見つけらるのだと祈ろう。

春樹にしては珍しく現実味のある恋愛小説でなんか一般に切ない。