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everywhere I'll go

アレルギー反応

とりあえず就カツ的なこと2件やった。

1件目 大手飲料メーカー お時給1400円 伝票の確認、入力・電話応対(取次ぎ程度)

「とても簡単な仕事なんですよ」よかったよかった「で、エクセルの、Vルックアップとか、ピポットなんかできるとありがたいなぁって先方おっしゃってるんですけど、できますよねもちろん」え?ピ、ピポ・・・「それとですね、プラス庶務的なお仕事もして欲しいってことなんですね」はぁ「あとは電話は、他部署とのやりとりを密にとって欲しいとのことで」はぁ「これまでいろんな社員さんがやっていた事務的なお仕事を一括でまとめて、ひとりの人に任せてやりたいってことなんですね」はぁ「あと社員と派遣の分け隔てがなくとても働き易いところですよ」

つっこみどころがたくさんある。何が簡単やねん、と。後乗せサクサク多すぎやろ、と。
それと常套句みたいに「社員と派遣の分け隔てなく」っつーけども、分け隔ててもらわなくちゃ困るわけ。
なぜならお時給がすでに果てしなく分け隔たってるわけだから。

次、2件目
中堅不動産会社 お時給1400円 3ヶ月(延長の可能性あり) 賃貸情報の入力

「パソコンのスキルはほとんどいらないんです」よしよし「で、延長の件なのですが」それ気になる「実はこちらは○○会社の子会社で、障害者雇用枠の受け入れ先となっておりまして」はぁ「25人中13人は何らかの障害を持っている方たちで」はぁ「で、その雇用枠というのが変動いたしまして、もし、雇用枠が3ヶ月以降少なければ、あなたの延長もありうるのですが、雇用枠が多く障害者の方がたくさん入ってこられると、延長はないということになってしまうんですね」

なるほどね。
障害者の雇用は保全されているわけだ。そうか、聞きしに勝るやさしい国だなここは。
よし、おれも今から片足潰してくるか。耳の鼓膜に花火でも打ち上げるか。
だっておれだって、ちょーやさしくされたいもーん。
あほぼけ。

知らなかったあいつらこんなに、クソ簡単な仕事に、クソ易々と就いて、クソ当たり前に金もらってやがったんだ。
そうか、だから、常々目にする光景にも合点がいく。
めくらのヤツに「大丈夫ですか」と心優しい若者が話しかけても、無言でものすごい嫌な顔して、手をシッシっっつーあの俺様態度。
何様だよって、そうです、あのお方たちは、障害者様だったんだね。

あんなやつらのために、趣味の悪い黄色いテーシャツ着るなんて、「負けないで」なんて熱唱するなんて、なけなしの小銭をビンにパンパンに詰めてやるなんて、気が知れねぇ。

そういう感じの今日、地下鉄の帰り道、どんどん頭痛が酷くなり、吐き気、めまい、異常な発汗、寒気、が怒涛のごとく襲ってきて、座席に座っても尚苦しく、その場でつっぷし、バスも使って、からがら家に辿りついた。
スーツを脱いで短パンに着替えて、あー、と声をあげてしばらくしたら、どんどんどんどん気が楽になって、もっすごいお腹も空いてきました。

そんなに、働きたくないんだね、あたし。
ごめんね、あたし。
今度生まれ変わったら、労働とは他人にさせるもので、金とは億単位からで、余裕と平穏と親切が、生まれたその瞬間から約束された、そんな人生を歩むんだよ。