fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

どうせ生まれてしまったなら

ちかれたな。労働。

あー、と。うー。なんだ、なにかありましたけ今日は。

とりあえず近々のことだと、さきほどの、織田裕二の熱いセリフは右から左へぼけーっと流れていきやした。何のせいだか、台本のせいか、UZの演技のせいか、ともかく、何のせいかも考える隙もないほど、セリフがサラサラサラーっと、流れて消えてなくなりました。

よっぽど、その後のバンザイ松岡修三のほうが心にぐっときたぜ、イカうまそだったぜ。

あとさ、ゆずの北川くんはどうしてドラマをしてしまうのだろう。
ゆず、好きじゃないけど、いや、むしろ鼻につくけど、でもコブクロよりはましだべ。
ま、そんくらいだけども、だからって、何も、ドラマらなくてもいいと思う。
不思議だなぁ、大人の世界だなぁ。

それとですね、やつぱり、おかあさんだったのね。
なんとなーく皆さんも思っていたことでしょう。
うちのオカンが思ってたくらいです。
子供の靴が揃えて置いてあったってきいた途端、あら、え、それって、とね。
ね、皆さんも、そうでしょう。

きっと、母親はきかん坊の子供が脱ぎ散らかす靴を、玄関で毎日揃えていたんだろう。
その癖が、抜けなかったんだろう。
殺した後も、彼女はあの子の母親だったというところが、いかんともしがたい。

動機がなんであれ、犯人が誰であれ、
私は、あの子がたった6歳で、この世からいなくならなければならないのは、
やっぱり、ひどいことだと思う。
誰かに恋をして、眠れなくて、でも結局ふられてしまうことも、
誰かを恨むことも、羨むことも、妬ましく思うことも、
どこかに旅をして、目をまるくして、自分のちっぽけさを知ることも、
仕事で失敗して、同僚とやけ酒して、二日酔いのまま会社に行くことも、
優しい音楽に出会って口ずさむことも、素敵な映画を見て台詞を覚えることも、
結婚して、浮気して、ケンカして、仲直りして。
子供ができて、名前を考えて、その子供とかけっこして、
幼い頃のやんちゃな自分と重ねて、微笑むことも、
何も、まだ、なんにも、あの子は知らないままだ。知らないきりだ。

味わわなくてもいいことの方が多いけれど人生なんて。
生まれてこなきゃよかったと口にしてしまうことの方が多いけれど人生なんて。
でも、生まれてきたのだ、あの子はせっかく。
つらい人生の中で欠片みたいに点々とある小さな幸せをみつけては喜ぶ。
そういうささやかな瞬間を過ごしてから、それから死ななきゃ。

そうじゃなきゃ。