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everywhere I'll go

漂白剤

なんなのよ!
なんでこんなにいい子なんだ上地雄輔は!

はいはい昨日、見てましたよ、テレビ。
あのかつてNG大賞とか言われていた番組。
がんばった賞みたいなのに変わってますけど、要は単なる番宣番組。
何も見るもんなかったし。手持ち無沙汰なついでの感じで見てました。

最後にはね、もう、流れというか、おざなり的にというか、とってつけたようにね、
「一番がんばったのはこの人」とかってトロフィーをあげるんですけどもね。
上地くんがとった。まぁ、だろうなーと。ですよね、と。

で、さっき彼のブログを、これまた手持ち無沙汰なついでの感じで見た。
えれぇ喜んでる。
もう本当に嬉しいんだそうだ。
嬉しすぎて、泣きそうで、トロフィーと寝るんだそうだ。

誰がって、あげたフジテレビが一番驚いてるだろうよ。
そ、そんな嬉しかったですかい、と。
微妙に後ろめたい気持ちにもなってるでしょうよ。

いい子過ぎる。
子って、もう30手前だべ?
何を食って、どんな親に育てられたら、あーでいられるのか。

賞をもらって、やったーーー!なんて、ほんと、小学生の頃から思ったことない。
「どうせ、みんなに平等にいきわたるように、たまたま今回順番が回ってきただけだわ」
とか
「あたし成績悪いからせめて作文で賞とらせないと推薦難しいからだわ」
とか
まぁ、ともかく、喜んだ記憶がない。

それがどうよ、この男は。
驚くよ。もう、こっちが泣けてくる。このあまりの素直さに。
純粋無垢でなんていられるわけはないだろうし、
そこそこ上地くんだって汚いものをみたり、やってしまったりしたこともあるんだろうけど、
それを差っぴいても、十分、純粋だ。

どうかこのまま。
たとえば、ぴったりの入れ歯が見つかったら、
やっと見つかったぞーい!とか、はしゃぐおじーちゃんになっていただきたいものです。

きれいなものを見ると、自分の汚さがより目立つ。
この汚れ、落ちるだろうか、こういう純粋な人を見つけてゆけば。