fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

さっき北野武監督が語っていたことだいたい。

前2作の映画がよくできたと自分で思っていたら、大コケして儲からなくて、がっくりきた。
でも、その時、映画監督がやれているのに、まだその上、金儲けを考えていたんだと
もっとがっくりきた。
映画撮れてるだけでいいじゃないかと、思って作ったのがこの映画。

芸術家ってだけですごいもんだと思われてる。
たとえば2人のブラブラしてる男がいて、ひとりは何もやりたいことがなくて、
片方が俺は芸術家になるっていう。
そうするとなんだかそっちの男の方がすごいと思われる。
でも結局ふたりとも変わりない。

芸術家なんて、芸術に侵されている中毒患者みたいなもの。
周りにいる人を巻き込んでどんどん不幸にしてる。
でも先進国はそんな芸術家を特別扱いしている。

今、子供にやりたいことはなんだとか、夢はなんだとか、みんなきく。
でもやりたいことなんてない子だっている。
そういう子が社会から切り捨てられ、派遣やフリーターになって、
挙句、無差別殺人して、社会に復讐しているように見える。

俺に言わせりゃ、普通に生きてるだけでいいんじゃないの、いいんだよそれでって。
分相応っていうのが一番好きな言葉なの。

アキレスと亀、なんか観たい。