fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

馬鹿馬鹿しいのは人生だけにして

トウデンを経て、ただいま、トウカイに勤務中。

偶然、すっかり忘れかけていた女2人と再会。
再会といっても、あ、あいつ、どこぞで一緒の仕事した、どこでだっけ、何番目の職場だっけ、という程度だが。

ここへきて私の職歴も一周したということか。
我が職歴をいつかどこかでだれかが整理してくれたらうれしい。

もっと素敵な再会をしたいものだったが、まぁ、そんなもんだよね。

まったく映画の話を最近していなかった。
覚えているところで言うと、なんと、「夜明けの街で」「一命」とか観ていた。
「夜明け」は、原作よかったんだけどね、まぁ、役者見ただけで、ハズレだってのはわかる。
「一命」に至っては、十三人のなんたら、で痛い目にあってるし、だいたいわかる。

じゃあなんで観たか。
男が観たいっていうからでしょう。(どっかの予備校風に)

「一命」のチケットを頼んでおいたんだが、したっけ、始まったら、字幕!
「あ、そういえば、目の不自由な人用に字幕が付くって言ってた」
あぁ?
誰が、不自由だって?!
あたしの視力は1.5で、おかげで、最近老眼の兆しがあるほどやっちゅうねん!

えびさまが台詞の間をたっぷり取るも、すでに正解が表示。
満島ひかりが愕然とした表情したかと思えば「(嗚咽)」の表示。
坂本教授の音楽が流れ出せば右上に「♪」。

全部先回りですわ。
♪って、楽しい感じになっちゃってるじゃん。

男は満足したらしい。
字幕は気にならなかったらしい。
さすが、不自由な息子を持つ人は違う。

思った。
そもそも、こんなクソみたいな映画ばっかり観ているなんて、自分が信じられない。
このままじゃ、私の映画脳が腐る。
この男のせいで、人生だけでなく、脳までも腐る。

そういうわけで、私はひとり、家で「クリミナル」「落下の王国」を観たのであった。
すばらしい、美しい、楽しい。
あぁ、観終えた後のこの余韻、これが映画である。

どうでもいいが、まわりのアラフォーたちは、みんな、既婚者子持ちだ。
働いたお金はすべて、美容代。
お話の内容も子供自慢とお肌の事情。

生後3ヶ月の子供を預けて働き「働かなくてもいいんだけど、私、働くのが好きなんです」
はぁ。
生後1ヶ月の子供を預けて働き「ヨガの講師の免許取りたいんで、その資金と、あと、子供いると勉強できないんですよね」
ははぁ。
別にね、いいんだけどね、いや、そんくらいでいいんじゃない?むしろ。
知らね。

ともかく、私は、完全に、脱線してしまっている。
これまで、こんなヤカラがあまりいなかったせいか、知らずに心はちぢに乱れています。
そうか、アラフォーの本来の姿って、大多数って、こんななんだね、と。

しかしながら、乱れながらも冷静になってしまう。
どうせ、あと20年もしたら、甲状腺ガンで苦しみのたれ死ぬ。
年金も頂けそうにないからちょうどいい。
世の中って、うまく回っている。
無駄なく、きちんと、最後の最後でちゃんと帳尻が合うように。

だからいまさら、人生を回復させようなんてとんでもありません。
いい映画を観たい。
脳を回復させたい。
これ以上、馬鹿にはなりたくないのです。