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everywhere I'll go

オカンになるしかなかった女たち

「姉ちゃんにだって母性みたいなもんはあるだろ?」
「育ててもない男にそんなのあるわけないじゃん」
          (ドラマ“僕の姉ちゃん”第2話より)

とあるVtuberが活動を休止したそうです。
おいおい、ゲーム配信者の次はVってあんた。
案ずるな。
ツベに登録してるチャンネルでこの話題取り上げてて、ちょっと、心当たりのある内容だったものだから。

ざっと説明すると
このとあるVさんが他の女Vと裏でゲームしてたらしく、その女のコんところにガチ恋勢のおねいさま方が凸して、更にどうやら日頃よりコラボ相手に荒らしに行ったり、指示コメしたり、いわゆるママコメが目についていたらしく、そういうのをひっくるめていよいよ、とあるVさんの堪忍袋の緒がブチ切れて「活動休止します!ほんでついでにぶちまけます!!」っていう動画を出した次第。

この動画が6分くらいの短いやつなんだが、ごっつおもろい。
おもろいっつっちゃーいけないんだけどさ、もうもう正直が過ぎて潔すぎて清々しい。
「かわいいとか言われるの正直寒気がした、俺だったらこんな配信二度と見に来ない」
「いやお前だれだよ!?俺の何なんだよ!?俺にはちゃんと母親が一人いるし!」
「彼女ヅラして変な夢見んな!今すぐいなくなってくれ!!」

チャンネル登録したわ。おもろすぎるこの人。

で、まず思い出したのはあっさりさん。
最近、母親か?君たちは、みたいなこと冗談のように言ったりしてるが、もう彼は諦めたのだろうと思う。ならば、そっちの人たちが喜ぶ方向でやろうってシフトしたように思う、ある日を境に。だってママやガチ恋勢たちはとにかくお金を落としてくれるから。コメ欄気持ち悪いけど、謝らなきゃいけないけど、でも、それ我慢したら年収ウン千万ですもん。まぁ悲しいかなあんま面白くなくなってきたけれどね。しかし再生回数伸び続けてるってことは、私がこのチャンネルに合っていなんでしょうね。

このとあるVさんは吹っ切れなかったんやろうなぁ。自分のチャンネルが気持ち悪くなることも、他人に迷惑かけて謝ることも、全て仕事の一部だと。本当は何の仕事してたって一緒なんだけどね。自分の理想とは程遠い馬鹿らしい仕事して、自分のせいでもないのに謝って、とにかく思考を停止して、生きるためだけに通勤している人が大多数なのだから。だから彼が堪えて、無になって、今よりメンバー数10倍にして、スパチャも払わせりゃぁ、もうそんな悩みハナクソだったわよきっと。ぶちまけるのはやめとけって事務所が言ったのもわかる。嫌いじゃないけどねこういう人。でも今後やりづらそう。大多数の普通のリスナーたちが。復帰一発目見てみよ。完全他人事。物見遊山。

そして次に思い出したのは、我らが藤井風尊師よ。
チーム風の薄ら寒い所業について前記事に散々っぱら書いたのだけど、ふと気づいたのよね、今回の一件で。

かわいいのコメントがあれば→「かわいいやて、ありがとう」喜んでるし
歯が浮くようなコメントがあれば→「よぉ言いますわ」照れてるし
おばさん構文コメントがあれば→「みんなまじめやなぁ」感心してるし

なんも気にしてない。全ては愛ならそれを受け入れる。
どんなに気持ち悪くても、どんなに三越の1Fみたいな臭いがしても、どんなにイトーヨーカドーの婦人服売り場みたいな色が広がろうとも、柔らかで穏やかな微笑みで優しく抱きしめる。

ているように見える。

だからいつか「めっちゃおばちゃんたち気持ち悪いんよ、オカンかっちゅうの。でもあの人らグッズとか買うてくれるから我慢せなあかんねん。あぁーわしの音楽、なんでこんなBBAにしかウケへんねん」みたいなLINE流出したら、一掃されますね、ママたち。暴動起こるかもしれん。

そういうわけで、いろんなとこで疎まれ蔑まれgm扱いされているガチ恋リア恋勢のおねいさま方。
藤井風のところにおいでよ!
彼なら全てを受け入れて、愛としてしっかり咀嚼して消化して、成仏させてくれるから。

ちなみにですね、男性諸君、ママコメだぁ、オカンかぁ、っておっしゃいますけど、それらは母性ではありませんから。
それはね、悲しい恋を最初から諦めているのにそれを認め切れない可哀そうな女たちの健気な言動の末路なのよ。

どうか寛容であれ。藤井風のように。