fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

仙台へ出発の2日前

チケットを取ってから何か月かずっと、楽しみにして、楽しみにして、そしたら出発の5日前、ぎっくり腰をした。

立てなくて3日間、床ずれまで出来て、地獄の底の底で、もう、はい、いいですわかりました行かなきゃいいんですねわかりました、と呪いの言葉を吐き続け、よせばいいのにチケットをダウンロードしたらえげつない席で、こんな時に限ってこういう席かよと、ふて寝をした。

そしたら妹の夢を見た。

「あんたならどうする?B'zのライブさ、前から5列目で、なんとか行けるかもしれなくても現地で再発して救急車で運ばれる羽目になるかもしれないのよ、つか、もうテンションダダ下がりでさ、ね、どうする?」と、妹に訊くと
「んー、まぁ、もうそんなこと一生ないだろうしさぁ、あんた、そりゃあさぁ―」
と目が覚める。
そこで私は号泣する。そうか、一生を終えてしまった妹はもう二度とB'zのコンサートに行くことはないのか、と。そうしたら「grace」がどこからともなく流れてきて、聴きたい、今すぐこの歌が聴きたいと思って号泣していた。

さらに本当に目が覚めた。
号泣はしていなかったが、少し涙ぐんでいた。

老骨に鞭打って、這ってでも行ってやると心に決めたのでした。