fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

7月28日「Fujii Kaze alone at home Tour 2022」人見記念講堂

すぐ書きたかったんだけども、なんだろうねぇ、このモヤモヤは。
というわけでモヤの理由を考える。

結論から言うと「YouTube見てるみたいだった」でした。
そうなってしまった理由は以下3点。

1.没頭できなかった
2.選曲がイマイチだった
3.演出が酷かった

以下詳細

1.没頭できなかった

求めているものは人それぞれ、いろいろでしょうが、そのうちのひとつは、現実を忘れるほどのめり込み、非現実の世界に浸れることが、ライブ・コンサートの真骨頂ではないでしょうか。
昨日の、今日の、明日の、3年前の、10年後の、ありとあらゆることが、その2~3時間、つかの間、消え失せる。
無になって、ただただ、いい音楽と歌声に溺れる。
今回、なかった。
厳密に言えばその瞬間もあったけれど、茶番演出が度々入っていて、そのたび興覚め。詳細は3を。

2.選曲がイマイチだった

英語の歌、多すぎ問題。
まぁカバーアルバムも出してることだし、日本語より英語ペラペラだし、むしろ洋楽の方が好きなんだろうから、あるのは仕方ないにしても、たかだか2時間のライブに5曲くらい?忘れたけどそれくらい長く感じた。
しかも、カバーアルバムにあるやつならまだしも、ぜんっぜんわからん曲を、ご存じ!みたいにやられてもだ。
他人の歌聴きにきたんじゃないんよ。藤井風の歌、聴きに来たんだわ。
しかも「帰ろう」歌わないでどうする。出し惜しむの早くない?デビュー2年かそこらなのに。
本人が嫌なんだろうけど、そこは意に反してもサービスで、義務で、歌ってくれたっていいじゃないか。

3.演出が酷かった(全ての元凶はここです)

・アイドル売り
本人がやりたくてやってんだろうけど、2,3曲かやるたびに、茶番やりだす。
生着替えとか?コントとか?いらん。そのたび、我に返ってしまう。歌ってくれ。
思い出したのは中学生のときにいった近藤真彦明治座のライブだわ。
知らんけどきっと、演歌歌手のリサイタルってこんな感じなんじゃない?

・リクエストコーナー
これがあると聴いた時からした嫌な予感は見事的中。YouTubeでやってるやつまんまやってた。
ちょっとさわりだけとか、サビの部分だけとか。
有料でリクエストコーナーやるなら、事前にリクエスト募って、フルコーラスでしっかり歌ってくれ。
わかんない歌その場でスマホでググって、1回ちょろっと聴いただけでピアノで歌えちゃうって、すごいと思うよ才能。
でもそれはYouTubeでやってくれ。これは、1万円弱払ってわざわざ見に来てるコンサートだ。
延々、乃木坂だかの歌聴かされる身にもなってくれ。あんたの歌を聴きに来たんだ。頼む。

・内輪ネタ
PV撮ってる監督とあと誰か知らんやつの茶番、10分くらい見させられた。マネージャー画像も出てきてたな。
ミスチルのライブで後ろの3人のコーナー見させられてる気分だった。トイレタイム。
とにかく一番いらん時間だった。この時間歌ってくれ。「帰ろう」歌えたやん!ってそらなるでしょうよ。

つってね、不満たらたらなのは、多分、私だけ。
だってみんな楽しそうだったから。あほみたいにキャッキャしてたから男も女も。
「風くん、かわいい」って。「大物になってもラフな感じで嬉しい」って。
ラフって、じゃあ、料金もラフにしてくれよ。
ケチだって?いやいやいやいや。
これまでね、大物小物のミュージシャン、いろんなライブ行ってきました。
おっしゃる通りわたくしケチですから、本当に好きなミュージシャンのしか行かないんです。
でも、どの人も、ライブ終わった後「料金に見合ってない」なんて一度たりとも思ったことなかったです。
大がかりな演出があろうとなかろうと、です。
ユニコーンのライブにも、そこそこ茶番も内輪ネタあったけど、面白かったんですって。

ライブの只中で、現実も忘れて、笑って、歌が始まればかっこよくて、感動して、泣いて。
ライブ終わった後の帰り道は、少しキラキラした風景が広がる。
どのミュージシャンもそうだった。

でもね、なかった。今回は。

だから「YouTube見てるみたいだった」。

これが正直な感想です。

あ、風ガチ勢からの厳しいお言葉が聞こえる。
「at homeってことなんだから風くんちに遊びに行ったって感じの演出なんだからあれで大正解なの!バカなの?」
いやだから、遊びに行ったって気分にもならんかったのが問題やっちゅうねん。

冴えないの部屋のIKEAのソファーで、fire TVでYouTubeみてるのと変わらなかったのよ。
散らかった部屋が目に入って、カードの引き落とし何日だっけ、明日のごはん何にしようかって、頭の片隅でチラチラ思いながら見るYouTubeと何一つ変わらなかったのよ。
これ、9000円か?って。初めて料金を気にしたもの。

はい、わかりました。最後によかったところですね。

「それでは、」生歌よかった。最後、かすれて消え入りそうな声が、歌詞と相まってグっときた。
それから、カラオケ演出、あれは面白かった。あと、セット、よかったと思います。以上です。

もっとあったかもしれないけど、忘れた、消し去られた、おかしな演出で。

歌、いいのよ。
だからもっと生歌なんてのめり込めるはずなのよ。しかもピアノ弾き語り。
もっとスペシャルで、こんなハシタ金でいいんですか?!ってなるに決まってたのよ。
それらすべてを、自らの手か、周囲の手か、はたまたファンに合わせたのか、おかしな演出でなしんこするのは何故なんでしょう。
遺憾です。

困ったなぁ。大阪行くんだけど。とりあえずもう一回トライしてみます。

文句ばっかやんじぶん。
初めてだったからさ。
アルバム良かったミュージシャンのライブがモヤって終わるのは。

藤井風の歌、とても好いので、悲しかっただけです。