fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

賢明な忠告

「息子のフットサルの試合が17時に終わるからそしたら電話するから」

昨日のお約束では14時に電話する、ではなかったか。
緊急試合だったのか。

まぁ、いいけど。

あにをしてるんだおれは。

友「何めんどくせぇ物件に手ぇつけてんだ。時間がもったいないだろ」
俺「・・・でもさぁ、ヒマでさぁ、ミスチルか死ぬか、しか考えることなくてさぁ」
友「まぁ、わかるけどさぁ。にしてもさぁ。何もそんなめんどくせぇとこ・・・。あんた母親とかになる気なわけ?」
俺「・・・嫌になったら仕事みたいにバックレればいいかなって、テヘ」
友「アリ。いつものように。どうかんがえても、母親なんてタマじゃない」
俺「でもまぁ、なんか、とりあえずそこそこ楽しいかなぁと」
友「結婚とかまさか話しでてんの?」
俺「なんか、殺伐とした家庭に君がいたら笑いが取り戻せるとかなんとか、聞き流してとかいいながら、将来の夢物語をのたまってたけども」
友「そいつ連れて来いって感じなんだけど・・・まぁわかりますよ、わかります。そんな生活してるあんたが、そう言われたらそら嬉しいのはわかるけどね。でもね、あのね、あんたといると楽しいなと思う男なんてほかにたくさんいるから。あんたはそういうキャラなんだから。何もそんなめんどくせーのじゃなくても初婚で金持ってるやつで、いるから」
俺「はぁ・・・ひとっこひとり出会ってないんだけどもね」
友「まぁ、今が楽しいんならとりあえず、そのままキープしといて、ちょっとでもおもろないなぁとかめんどくせーと思ったら、バックレろ」
俺「はい」
友「あとね、妊娠だけはすんなあんた。もっとめんどくせぇことになるから!」
俺「ですよねぇ。随時経過報告はしてゆきます」
友「まぁ遅かれ早かれ破綻してゆくとは思うけどね、あたしを蚊帳の外に置かないよう」

友は15歳から35歳まで不倫をしていた。何度も子供おろした。
今は幼馴染と結婚して火の車らしいがとりあえずまっとうな飲み屋のおかみで確定申告作業中に電話をくれた次第。

彼女、まじめに心配してた。
彼女のあんなまじめな説教は久しぶりだ。

すまんなぁ。
ありがたい。

あたしももっと心配しようあたしの置かれている状況を。

うすらぼんやりわかっておりますのこんな私にも。
彼は彼女が欲しいわけでも嫁が欲しいわけでもない。
かわいらしい子供たちにお母さんを宛がいたいだけなのだ。
家事をやってたまにやらせてくれる無料の家政婦が欲しいだけなのだ。

バックレは得意中の得意です。
着信拒否をして、チャイムがなったら布団をかぶり、郵便物やメールは開けずにゴミ箱。
それだけ1週間やってれば済むのです。

別れないとだめかなぁと思うと悲しいのである今のところ。