拝啓。
お元気ですか。
昨日の芋焼酎が残っていて、とても気持ちが悪くて、どうしようかとも思ったのですが、
とりあえず、録画しておいた「Love Letter」を観ました。
観るのはこれで何回目だか何十回目だかになるのですが、
とにかくもう毎回だらだら泣いてしまいます。
しかしながら、テレビですから、容赦なくカットもされていましたし、CMは入るし、
ラストの余韻もへったくれもあったもんじゃなかったのですが、
それでもやっぱり泣けてしまいました。
あれを観るたび、自分のあの頃の全てを思い出します。
馬鹿みたいだった全てを。
そうして観終わるたび、疾うにあの頃はどこにもなくて、誰もいなくて、
戻ることも触ることも嗅ぐこともできないのだなと痛感します。
ずいぶんと離れてしまったのだなと。
昨日の芋焼酎というのは、つい最近ばっくれた会社の仲がわりかし良かった人たちと飲んだんです。
彼氏や婚約者や夫がいないのは私だけだったので、なんだかみんなが、大丈夫だよ、大丈夫ですよ、といっぱい励ましの言葉を言ってくれました。
「おもしろくないザキヤマみたいな男ならいるんですけど、そんなの嫌ですよね」とか、
「甥っ子がいるんだけどね、すごいヘンなのよね見た目も」とか、
いろんな策も練ってくれました。
ザキヤマ似の人と甥っ子さんには、こんなとこで引き合いに出されて、気の毒なことをしてしまいました。
私はといえば、相変わらずたくさんお酒を飲んで、たくさん嘘をついてしまいました。
昨日の飲み代はお金がなかったので妹にまた借金をして行きました。
次の仕事は、1ヶ月の短期で、しかも2月15日からで、その上、徒歩で通えるところで、
全くやる気も本気も感じられない就職活動をしてしまったのですが、許してください。
すみません。皆さんすみません。生きててすみません。生まれてすみません。
元気ですみません。