酷かった
番宣で、騙されるだとかなんだとか散々言われたらさ
古沢良太に騙されるって言ったら、それは「キサラギ」と同等、あるいはそれ以上を期待することはいけないことなのか
期待した私がいけなかったのか
伏線回収的な映像、ネタバレ台詞、ドヤッ!って見させられて聞かされても、だ
デタラメな設定過ぎて、こちとら騙されたなんて、そんな高尚な感情ゼロなんですけど、だよ
長澤まさみが3ヶ月でCAになるのを「ん?、ま、まあそのくらい才能がある詐欺師ってことだろう」と許したが最後
空港の職員を買収、いやそもそも空港自体が作り物、だから飛行中の旅客機の扉を開けても全然平気だし、そっからアタッシュケース投げ捨てても、むしろ人間がスカイダイビングしたって、ピンポイントで砂丘に落ちるのもぜんぜん不思議じゃないっしよ!
え?旅客機ってそんな勝手にいろんなとこ飛ばせるんだっけ?まあじゃあ管制官ごと、いろいろもろもろ買収したんじゃん?
じゃあマニラの空港を買収した江口が日本の空港も買収したらよかったんちゃうの?と、長澤まさみたちに頼む必要なかったんちゃうの?と
それは、その、日本は人件費高いしね
あーそこは無茶しないのね
そこはノンフィクションにそった設定でいくのね
そんなこんなで、デタラメ、めちゃくちゃ
長澤まさみの美しさ、東出昌大のかっこよさ、小日向文世の可愛らしさ、すべてを総動員させたって、許容範囲はそこまで広げられないわよ、いくらなんでも
おばさんさあ、これ、ドラマだから
しかもコメディー、わかる?
いーじゃん疲れた月曜、ハチャメチャなコメディーくらいがちょうどいいじゃん
そうだね、そうでしょうよ
このドラマの脚本家が、例えばクマのぬいぐるみが下ネタ連発して暴れたり、可愛らしい生き物に夜中に食べ物あげたら凶暴化して街をむちゃくちゃにするとか、そういうの作ってた脚本家なら、私だって腹抱えたかもしれませんよ
古沢良太でしょ?何度でも言うわよ「キサラギ」書いた人でしょ?
観終えた後に騙されたあ!と、なのに後味爽やかで、なんなら登場人物に感情移入して感動すらするのよ
これは連ドラだから最後にはさあってか?
「デート」だって「リーガルハイ1」だって毎回毎回、1話からずっと面白かったじゃない
伏線が緻密、登場人物が魅力的、時には社会矛盾もさらりと折り込んで、時にはちっぽけな人間の哀愁も漂わせ、結果、ラストはただただ面白かった!で終わる
それが古沢良太作品ではなかったかでしょうか
「リーガルハイ2」「エイプリルフールズ」確かにここらへん非常に怪しかったけれど、今回、三度目の正直ではなく、二度あることは三度あるのほうだったのでしょうか
やはり古沢良太ももれなく三谷幸喜のように、どえらい役者ばかり揃えて、中身スッカスカな脚本家に成り下がってゆくのでしょうか
やっぱり長生きしても仕方ないのでしょうか?
総評
フジテレビ版「LIFE!」
コント番組と思えば腹も立たぬ
おっしゃる通り、騙された
まんまと古沢良太に騙されましたよ
これでいいですか