そら、彼女んとこの「運」に比べたら、あたしの運なんて、うんちだろうけどさ、いやマジで。
さておき、「運が悪かっただけだよ」とかよく言われる。
３０分くらい話した人とか、たまたま同じ会社で働いた人とか、家族とか、そこらへんの人たちに。
さっきも言われた。
人の四十余年をすっきりとした一文で総括しないで欲しいんだが、まぁ、最大限の慰みの言葉なのだろうとありがたく、苦笑いで受け止めている。
どっこい、けれど、運はぜんぜん悪くないのである。
高校受験にも大学受験にも派遣面接にも落ちたことがない。
ここへきてもまだ、職業訓練校にも受かってしまった。
「人生にはね、３回運が廻ってくるもんなんだよ」とさっきのどうでもいい人たちが、最後に希望を匂わせる言葉を送るね、と言わんばかりの恩着せがましさで、運の悪そうな人にはこれをセットで使うのがいいとマニュアルにあったから、みたいに、必ず添えてくれる。
がしかし、だから、もう運なんて、３回以上、廻り廻って、無駄に使い散らかしてきたから。
ここで改めて訂正させてください。
運のせいではありません。
もう、それこそ、こんな中二病ではなく、まさに中二の頃から知っていたのです。
ちゃんとできない大人になるんだろうなぁと。
そういうわけで想定内。
だからそんな哀れな顔をしないでください。
雇用保険を取り返してられるのも、５月末までか。
残るは、河本にいさんへの道。
やるだけやってみる。
そういうやる気だけは、常日頃、満ち満ちている。
