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everywhere I'll go

あたしも都合が、おいらも都合が

昨日は2011年の11月11日でポッキーの日だねーなんて会社でヤイヤイゆうて、帰ってきてテレビをつけたら、NHKのニュースの人が「今日は11月11日、震災から8ヶ月が経ちました」って神妙な顔で言うものだから、責めるなよとふてくされてしまった。

生きるってそういうことじゃん、ねぇ?

3月の検診で子宮筋腫がみつかって、乳がん検診では何かが石灰化していると診断され、経過観察、また9月に来てねと言われたっきりだが。

月を増すごとに生理ツウが酷くなっているし、胸の奥のわけのわからないシコリは増えているような、挙句痛みを伴うようになってまいりました。

0歳の子供をどこかに預けて自分の趣味のために仕事をする女は、子宮筋腫を取ったらすぐに妊娠したんだそうだ。

「あぁじゃあ、あたし、とるのやめよ」とぼそりといったら、周囲の母親たちから一斉にガーっとコメントが。

「子供はいいよぉ」「子供得意じゃなかったけど、やっぱり自分の子供はかわいいよぉ」「子供を産めるなら産んだほうがいいよ」「子供が嫌いな友達も結局4人目産んだよ」「子供は宝だよ、命にかけて守ろうと思うもの」

オトコが子供たちと幸せな時間を過ごしたと、自慢げに電話で話しだすたび、胃がムカつく。
その幸せな時間中、あたしはひとりこの家で何を思っていたか、こいつは考えたことがあるのだろうか。

昨日、オトコの身勝手さを非難していたら、なんだか情けなくて馬鹿らしくて悔しくて、電話口で泣いてしまったら、オトコは「なんでそこで泣くかぜんぜん理解できないんだけど」と言うものだから、おかげですっと涙と気持ちがヒキまくりました。

「しょうがないじゃん。わからないとは思うけどさぁ、ほんっと、死ぬほどこっちは大変なんだよ、家事とか仕事とか、この前なんか息子が学校さぼってたんだよ、思わず俺は殴ってさ、それだけじゃなくてさ・・・」

命がけとか死ぬほどとか、そんなもう、「愛している」という言葉よりよっぽど歯が浮く台詞を恥ずかしげもなくまぁ、皆さん。

そうですか。

そんなのをお持ちの方に、やんややんや言うてるあたしは、まるで被災地の野良犬。
瓦礫に埋もれる人命の救助に勤しむ皆さんに、「エサをくれワンワン」と騒いだところで。
「無視なんてひどいワン」と鳴いたところで。
そりゃ「しょうがないだろう」と言われるわね。

「飢餓」の話をこの前したけれど、
あたしはきっとただただ空腹で、なんでもいいから食べたかっただけで、
あっちはずっと同じものを食べ続け満腹で、なんでもいいから別のものを欲していた。
ということで、これはもうそもそも論になるわけだ。

どんな病気にかかろうとも、すでにかかっていようとも、お金がないので病院にはいけませんがね。
TTP?TPP?あんなんが入ってこようがこまいが、ハナからいろんなことが平等ではないのですけどね。
さりとていまさら思い残すことなどね。

あぁミスチルのDVDがでるねぇ。
アルバムはまだかねぇ。
早く季節が廻ってくれないかねぇ。