fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

むしろ路上にいないことが奇跡

「あー疲れた。もう新しいお洋服でも買ってストレス発散しよっ!いいよねぇー?だってそのために働いてるんだもんねっっ」

と、就業時間10分前に、49歳のおばはんが、かわいく宣言していた。

あたしの周りのいわゆるハケン同期は5人。うち3人が既婚者で、1人は婚約中だ。

A子ちゃんが「週に2回、エステ言ってるんだけど、いいよぉ」
と言えば
B子ちゃんが「今週末予約いれたよ!」
と言い
A子ちゃんが「あそこのスポーツクラブいいよぉ」
と言えば
C子ちゃんが「パンフレット持ってきて!入会する!」
と言って
D子ちゃんが「週末に早速行ってきたよ!」
と言う。

ちなみに私はZ子ちゃんなので、ここに登場することはない。永久に。

秋物ワンピースが8000円でも、1回3000円のエステでも、1ヶ月5000円のスポーツクラブでも、「えーっと、今月の見入りは15万とすると、家賃4万4千円、水道光熱費6000円、白髪は絶対まずいから1万3000円で、交通費1万、ケイタイ1万3000円、あ、男とデート代を1万カンパ必須だった。貧乏女には所詮、貧乏男しか寄ってこないのよね。あ、石鹸ないねん、あと、クイックルワイパーのやつと、トイレの洗剤、弁当おかず用冷凍食品、ウインナー、卵、あと、えーと・・・残るのかなあ・・・残ったら妹とおかんに借金返済しないと・・・白髪のくだりはブローネの白髪隠しでごまかすか・・・」

つてね。
でてくるかぁっちゅうの、自分磨きのお金なんて。

お洋服問題はおかんが着なくなったやつを先日譲り受け解決済み。
エステはとにかく化粧をしたまま寝ないとか、なるべく11時には寝るとかします。
スポーツクラブは、歩くよ、歩く。排気ガスまみれで大通りを歩くよ。

「もう次元が違うんですよね、私が働きたくない、とかいう愚痴と。生活かかってますから」
「そんなことないよー、主婦だって生活かかって働いてるんだよー」
「いやだって、あたしが働かないと、家賃が払えなくなって、路上生活に直結するんですよ。そういうの、ないですよね」
「あーーーそれは・・・ない、ねぇーー、はははは」
(既婚者軍団一同失笑)

笑うなぼけ。

そもそも、9時15分から17時までとかいう、ふざけた時間帯の仕事についたばかりに、こんなヤカラばっかりなのかもしれず。

やるせない。
なんだかとってもやるせない。
だからもう寝よう。
ほらエステ代替案。23時に向けて、お布団に入ろう。

あ、掛け布団。
タオルケット2枚でやり過ごすにはそろそろ厳しいけれど。
けれど。

ちょい厚着して寝る。よし解決。
よかった、暖冬で。

つか、
安堵する方向が、
ルンペンと変わんねーし、結局。