非常に穏やかな夜であります。
今日1日、一度も男の顔を見ていないからであります。
そいやー最近、寝る前に必ずパソコン見てたもんで、朝がつらいつらい。
あまりよろしくないのね。
生まれた時からパソコンがあったって年代じゃないからさ。
実は体がまだ慣れてないのね。
だもんでしばらく携帯から更新してみる。
穏やかだ。
今日は、腹黒ハッタツチタイの生まれ落ちた日らしく、ショートケーキがどうのこうのゆうてましたな。
腹がどす黒いくせにね、白い生クリームに真っ赤なイチゴが乗った、ショートケーキが好きなんですって。
健気な私は、先日、買ってったんですよね。
で、将軍様が一口目を普通に食べてらしたからね、二口目を口に入れた時、私伺ったんですよ「美味しい?」と。
したらその瞬間、口からウェッと吐き出し、「からーい、まずーい」とか言いながら、父親の元へ抱きついてったわけ。
したら父親が、いわゆる私の男が「どうした?大丈夫か!」とかゆってね、自分も口にしてね、「あ、これ杏仁豆腐の味がするやつや、ごめんなあ、○○くん」って代わりに食べてあげてました。
ああぁ?
おいクソガキ。
おめぇ一口目、旨そうに食ってたやんけ。
つか辛いって間違ってるやろ。
味覚もチタイしてんのかぁっちゅうねん。
おい親バカクソじじぃ。
大丈夫に決まってんだろーよ。
毒なんか入ってねーよ。
入れときゃ良かったわ。
てか、まず私にごめんやろぼけ。
しかし、やっぱり健気過ぎる私はね、次の週に正真正銘のショートケーキを買ってったわけです。
「はい将軍様、今度は本当のショートケーキを」と。
したらね、「ふーん、べつに」とかおっしゃってね、一口も手をつけず、隣にあった嫌いなはずのチョコレートケーキを完食の始末。
はあ?
「別に」って?
え?
将軍様じゃなくて、あんたエリカ様?
つか、流行語もチタイしてまっせダンナ。
穏やかな夜に、
穏やかに激しい怒りが再燃し、
穏やかに目前の獣道を眺め、
もうこれ以上、一歩も足を踏み入れてはならぬと
誓うように、祈るように、眠ろう。
生温い冬の夜長。