fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

果てしない闇の向こう

帰りが遅くなりそうなので携帯より。

なんで遅くなるかは男と飯を食って帰るから。

なんで飯を食うはめになったかは、
昼飯時のあたしが生理痛とは言え、嫌なかんじだったから。

なんで昼飯が一緒かとゆうと同じビルで働いてるから。

なんで同じビルかちゅうと関連会社で短期派遣中だから。

4月末まで。

5月からは、同居。
まじで?

昼飯時「タブルベットと液晶テレビと遮光カーテン買っておかなきゃね」と男が浮かれてっから、「別に急がなくていいよ」と言い返したから、だろうな。

気が変わらないうちに、周りを固めて、なんかあったら言うのだろう。
「きみのためにこれだけ用意したのに」と。

大まかに、表層的に言えば、彼は従順で優しい。
禁煙をし、髪型も変えた。
私が非喫煙者だから。
私がこの髪型のほうが似合うかもねとひとこと言ったから。

けれど、根本的に、肝心なところが、彼は、抜け落ちている。
デリカシーに欠け、ザル勘定で、口先ばかり大物で、
自分のものさしから外れた他者を許さない。

何を根拠に、何様なのか、境界線はいつどこで引かれたのか、
とにかく、彼の中の何かを越え、あるいは、彼のどこかに入った他者が、
その路線から外れると、まさに「許さない」のだ。
「きみがそこを越えることを、そこへ入ることをせっかく許可したのに」と。
怒り、裏切り、憎悪を膨らませ、もはや彼の一番の原動力はそれらの感情かのように。

私はなぜこんなのと一緒にいるのかわからない。
こうなってしまったのかわからない。
これまでの、どうしようもない自分の書き残したブログを読んでも、わからない。

わかるのは、このままでいれば、時間が経つごとに
着実に、不幸感が増すということだ。

果てしない闇の向こうに手を伸ばしたら、更に闇。