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everywhere I'll go

ロザリータねーさん

「SENSEってアルバムタイトルの割りに、この曲はセンスを疑ってしまうぜ」
とか言われちゃいそうな曲、それは「ロザリータ」。

タイトルだけでも、む?いやなやかん。
開けてびっくり、予感は的中以上のシロモノ。

ミスチル ロザリータ」で検索かけたら悪口しか出てこなさそうなので、先に私がここに記す。

曲調も、いわばムード歌謡?ってところで、でも、ま、いーじゃんその狙いは。
ただ、プラス、このタイトル。
だから、私の頭で流れる風景は、夕日、レンガ造りの町並み、そしてクロードチアリ。

なんだろうな、あれかな、ロシアンパブとかで素敵なパツキンおねーちゃんにでも会ったのですか、桜井さん。それとも、パブ以上のシュチュエーションで、むんむんなイタリアーナにでもせまられたのかい?

わかってますよ。
歌詞の狙いどころは、悪くはないと存じます。
好きですよ、こういう、ちっさな恋の終わりのお話は。
でもね、なんだろ、後味が悪い。

百歩も二百歩も譲って、「ロザリータ」にどうしてもしたいなら、それでもいいよ。
だけど、サビで「ロザリータ 僕のロザリータ」って連呼するのはどうなんだよ。
たとえば、歌詞にイッコもでてこないで、タイトルのみにロザリータさんが登場し、それでこの曲調だったらさ、なんか、こう、気持ちはわからなくもないから。あ、だから、ロザリータさんか、そういうわけだなよしよし、ってなるけどもさぁ。

フォローできませんこれ以上。むり。

他人にこのアルバムを聴かせたいとか薦めようとかする前に、但し書きが必要ですよ、皆さん。
現に私はこれを3人に聴かせたが、この曲の時ばかりは、おっかぶせるように、桜井くんの代わりに言い訳をしてあげたんだぜ、おい。
だって、みんながサビが始まると、私の顔を見るのだもの「これって・・・ミスチルの桜井さんって・・・」と言いたげな。聴いてはいけないものを聴いたような、助けを求める幼気な瞳で。

そういう人たちには、あまり公にはなってないけど、桜井くんもたまに意味不な歌詞を書くのよ、と、my sweet heartとかゆりかごのある丘とか隔たりとか潜水とかあんまり覚えてないやとかを私があまり好みでない歌を紹介してあげるのであります。弘法も筆の誤り、河童の川流れ、サルも木から落ちる、昔の人は良く言ったものですと。

にしてもこの曲は、my sweet heartに継ぐ、迷曲。
潔く、誤って、流れて、落ちてくれました。

桜井さんが雑誌とかでご自分の歌のことをなんつってるかは知りませんし、知る必要もないと常日頃から思ってますから、いいのですけど、この曲に関しては説教をしたいわ。

でも説教するには、代替案を提示しないといけない。
じゃあさて、なんて名前だったらよかったのかねぇ、と3日3晩寝ずに考えたけど嘘だけど、出てこなかったの。
応募しよっか、ね、パンダのあかちゃんが生まれた時みたいに。

慣れるかな。慣れるよね。2年くらい聴けば。

ちなみにこのアルバム、「~ぽい」というのは趣味ではありませんが、あえて言えっつんなら、「深海」がすんなり聴ける方にはいいんじゃないかと思います。

久しぶりに内省的な歌詞が多く見受けられ、若々しく感じた。