fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

オギワラ、です

曲げられない女」だけは毎週見ている、気づけば。

なんかおもしろい。
なんか笑ってしまうしちょっと泣きそうにもなる。

遊川だし菅野ちゃんだしでまぁハズレ度合いは少ないかなぁと思って見始めたわけで、
そういういい予感だけは的中するのであります。

9年司法試験に落ち続け合格する為に何もかも捨てるヘンクツで人付き合いの悪い女。
夫を愛人に、子育てを姑に奪われ、見栄っ張りでお節介なセレブ主婦。
男が結婚するのは無料でセックスしてくれるお手伝いさんを囲うためと嘯くキャリア官僚。

どこか何かが自分に欠けていると気づかないまま、認められないままきてしまった3人が、
3人と出会うことで、少しずつ、これまで動くはずもなかった歯車が回り始める。

ありがちなストーリー展開なんだけど、あたしほれ、最近昔ほどドラマ見なくなったから。
ちょっと新鮮なわけです。

菅野ちゃんの好感度はあたしの中で元から高いので好いのは当たり前。
ですけど、ここへきて、永作と谷原。
嫌いだったんだわ、この二人。

だって永作、元リボンやん、三流アイドルやん、のくせにここ最近の女優然とした位置は何よ、元彼がミスチルのドラマーって正気の沙汰じゃないよ、とか。
谷原なんて、石田純一の二番煎じじゃん、なんでそこ煎じたんだよ、私生活まで煎じちゃったのかよ、とか。
とかとかとか、通常営業ならあたし見ないよ、Wで低空飛行的好感度のキャスティング。

けれどもあんた、まぁぁぁー、この二人が異様に好い。

永作さぁ、肌こそ若作りだけども、ちゃんとおばちゃん臭ムンムンで侘しさ醸し出してるし、
谷原も、ブランチの司会からは想像もつかない小気味好さだし、今日のラスト、胸がキュッとなるほど男前やったもの。

「1999年地球が滅亡してればこんな苦労もしなかった」
「この歳になってもまだ人を信じたい」
苦笑して肯いたり、グッときてしまうようなセリフもちょいちょい出てくる。好きだ。

思い出したのは名作「恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい」
あれも、遊川和彦菅野美穂だった。
みかんちゃんといい、荻原といい、空回りしながらも一所懸命生きる女の子がぴったりだな、菅野さんは。
そいであたしは本来そういう女が鼻についてしょうがないはずなんだけども、それを、違和感なく嫌味なく、やってくれんだな、菅野さんは。

昔好きだった男が、好きな女のタイプを「いっしょーけんめーなコ」とゆってたので、この恋はあきらめようと思ったのだもの。それくらい無理なんだもの。上っ面さえ真似出来ないんだもの。

曲がりっぱなしの日々を送る人に是非。