fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

未来を切り刻むための毎日

28日からまた勤労者となる。
近年においては記録的な2ヶ月間のプーも終わる。

朝8時ごろ、布団の中でワンセグに手を伸ばし、オヅラかカトウ見ながら二度寝し、再び昼前に起き、ヨーグルトとプロポリスを義務的に口にして、ボボボーっとテレビを見て、ヌヌヌーと昨日の残りとか、貧乏人の救世主ママースパゲテーを食べて、ゴロンと寝転びながら、本を読んだり、15時から相棒再放送見ながら、いつの間に間に昼寝に突入して、17時にはバカボンを見て、その辺のお菓子食って、おかんと夜ごはん何にするかー、なんも食いたいもんねーなーとかいって、セブンで済ませたり、木曜の市ならダイエーくんだりまで行ったりして、くだらないクイズ番組とかバラエティとか見て、一層退屈になったり、泣くほど笑ったりして、11時くらいからネット見て、テレビ見て、またネット見て、それでも眠れないときはワンセグをつけっぱなしで、やっと3時ごろ眠りについて、そうやって、2ヶ月。

人はこんな生活をなんと呼ぶのでしょう。
私は一生こんな生活をしていられたら幸せです。

今日、どこかで、イチローの1日というのをチラっとやってた。
12時に起きて、14時にカレーを食って、15時に家を出て、トレーニングだかして、17時30分におにぎりを食べて、23時に夕食をとって、2時30分に寝る。
みたいな、時間は曖昧だけど、ともかく、なにをやるにも時間を決めて、全く同じカレーとおにぎりを食べ、そうやって、ずっと、何年もやってきたのだという。
毎日同じことをやっていると、少しでも自分の体や精神の変化があるとわかり易いからだとかって言ってた。
そういえば、あのCM、なんだっけ、イチローは毎日同じことの繰り返しで未来を切り開く、とかいうやつ。
あれを見る度、うわぁー、いやだわぁーってなる。
いえ、べつに、イチローが嫌いだってわけじゃねーし、正直野球なんてどっちでもいい。
ただ、あんな毎日毎日、食うものも時間も決めて生活するなんて、発狂する。
私、イチローじゃなくて、心底よかったと思う。
もしくは、あんな男と一緒にいなくて、心底よかったとも思う。
無理。
いや、向こうが無理だろうけど、それは置いといて、無理。あんな人間。

イチローは天才だ、いや秀才だ、とかいわれるけど、ありゃあ狂人だよ、ただの。
一種の病気。
きっと子供をつくらないのも、そのリズムが崩れるからなんじゃないだろうか。
狂ってる。あー恐ろしや。

と、思ってたんだけど、さっき、己のここ2ヶ月の毎日をつらつらと書き連ねてみたところ、結構、時間を決めて、食うもんも決めて(つか決まってきちゃって)、そういう毎日が非常に無理なく、むしろ心地よくやれていたということは、私のこの2ヶ月も、イチロー的日々だったんじゃなかろうかと。

イチローが、200本とか、9年とか、そういう具体的な数字を叩き出したというならば、ならば、私だって、無職期間2ヶ月という自己ベストを塗り替える偉業を成し遂げたのだ。
それは、9月と10月を無給で生きることになるわけで、その覚悟たるや。
そうだ、「2」のネックスレスを誰かがプレゼントしてくれたっていいのだ。

怖いわよねー、ユミコ夫人。
「あんた、9、おやんなさい」って夫に何年も前に言い渡し、「うん、ぼく、やれる」って夫は本当にやっちゃうんだもん。
「おまえ、クスリ、おやんなさい」と夫に言われ、「うん、あたし、やってみる」ってやちゃった妻の方がどれだけ可愛げがあるか。

くっつくべくして、くっついてるよね、みんな。

でもね、あたしなんかね、ひとりでここまでできたもんね。