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everywhere I'll go

「20世紀少年」を読破した

えっと、長いです。
ムダに、長い気がします。
15巻くらいまではおもしろかったけど、以降、かったるい。
早く終われ終われーと思いながら読んでいました。
なんでかなーって思ったら、ケンヂがやっぱり生きてたよって現われるあたりから面白くなくなってきます。
なんでかなーって思ったら、ケンヂが思いのほか上から目線キャラになっていたからです。
ともかく嫌な感じの男になってたよ。
俺だけがずっと大変だったんだぜ、みたいな。
俺だけが全て背負ってるぜ、みたいな。
こんなヤツのために一生懸命みんな戦ってきたのかよって、キツネにつままれた気分だったろうよ。
そうだよそうだよ、オッチョだって、ヨシツネだって、そーだよ、あのマンガにヨシツネがいなけりゃ読みきれなかったくらいの愛すべきキャラだよあれは。
そもそもこれはサダキヨの物語だ。彼に何度泣かされたかしれないよ、おれは。

何を言う。
そんなはずはない面白いはずだ、モンスターは面白かったじゃないか、これは面白いこれは面白いこれは面白い、と、ともだち洗脳のように呪文を唱えて、もう一回、読んではみたけれど、やっぱり同じである。

なんちゅうか、もう、引き返せなくなるくらいなら、ともだちは一人で終わらしておきゃーよかったのに。

着地点を見失ったヘリコプターのようにグルグルグルグル旋廻してるストーリーでお腹いっぱいのとこに、無理くり「泣き」をねじ込まれても、そうかそうかって流してしまう。

原作に余計なものが多すぎるって印象だと、それを端折っているであろう映画の方がおもしろいかもしれないと、今度ツタヤ半額の時にでも借りてみようかと思います。

私の今のどうしようもないこの精神状態が起因している可能性は大いにあるわけだけど、ともかく、そういう漫画で、ざんねんショー。