fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

いらん妄想と願望

たとえ世の中が週休3日であったとしても、僕は火曜日、ズル休みをするだろう。

とくだらん予言を発見しつつ昨日の月曜ズル休んだんだけども、やっぱり、今日も今日でうだうだしてしまって、休もうかとも思ったんだけど、〆日があるし、午後から行くしかねーかと、命からがら出勤してやったのに、他のやつが暇だもんだから、勝手に終わらせてやがった。だったら、電話した時点で言え。「こちらはみんながやってますから、今日1日休んでください」って言え。暇じゃねーんだこっちは。

前を歩く女子高生が学校指定のサブバック(って今ってこう言わないんだろうね。だってまず、あの学生カバンと呼ばれた黒い皮のやつ持ってるコいないもんね。おばさんが若いころはね、学校指定サブバックを持つことのほうがダサかったのだよエビバデ)に、ディズニーランドで買ったのであろう鍵のかたちをした大きなキーホルダーみたいなのをぶら下げてたのです。それがとても画になっていたのです。あーどんな扉の鍵なのだろう。その扉を開けたらどんな世界が彼女には待っているのだろう。素敵な気持ちになったのです。

そしてもし自分のこのバッグに、何年も前に買った見慣れて使い古されたこのバッグに、同じ鍵のかたちのキーホルダーがついていたら、どうだろう。ちゃんちゃら可笑しい。だって、鍵のかかった扉なんてあるはずないのだから。全部、もう、開け切ってしまっているはずなのだから。そもそも、ハナから扉なんて用意されていたのだろうか、この中年女に。と哀れで、もしかしてこの鍵は拾ったり盗んだりしたんじゃないかと、果ては、さもしささえ覚えただろう。

と、行かなくてもよかった会社に行く途中で、こんな妄想に囚われてしまったのです。

私はなんで狂わないのだろう。
近所の駅周辺には、奇声を発する人、ニヤニヤしてまっすぐ歩けない人、棒を振り回している人、大声で新聞を読んでいる人、と、狂人大集合するのに、どうして、私は狂ってくれないのだろう。
右側の靴を左足に、左側の靴を右足に、履いてしまわないのだろう。
改札を通る時パスモがチャージされてないとがっちゃんとしまるあの羽みたいなやつを力かまかせに突破しようとしないのだろう。
理不尽で怠け者のあのくそじじいのめがねを窓から投げ捨ててしまわないのだろう。
狂いたい。
狂った人は狂ったことさえわからない根っこから狂っているから最強だ。強くなりたい。

と、行かなくてもよかった会社の階段を下りながら、こんな願いに駆られてしまったのです。

ロンハーの小杉とリンカーンの山崎が面白過ぎて大笑いしたからもういいよ。