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everywhere I'll go

Magic Voice

何気に「音楽寅さん」を毎週見ている。
今日、桑田佳祐は「悲しい色やね」と「酒と泪と男と女」を唄っていた。
怖ろしいほど名曲に聴こえた。

この歌、好きじゃない。
なんとなく、すごく悲しいよ、すごく寂しいよ、ってあたしのみたいなウツの押し付けブログ読んでるみたいだし、つーか、わざわざ関西弁ってところが必死感まるだしでかっこわるい。ともかく、嫌いだ。いや、どーでもいい歌だ。

しかし、まぁ、どうよ、桑っちょが唄ったら、泣きそうになった。

小田和正は綺麗な声だろうけど、あまりに愛想がないし、物足りない。
コブクロはうまいんだろうけど、ねちっこくて、わかったわかったしつこいよあんたら、暑苦しいよ、ってなる。

桑田さんの歌唱や声は独特でものすごくクセがある濃い味なのだが、胸焼けがしない。
リピーターになってしまう。
それはもう彼のキャラクターや風体も相まっているのろうけれど、カラリとサラリと切なげ、時には楽しげ。何を唄ってもほどよくその歌の聴かせどころが嫌味なく伝わってくる。

すこしまえの「チョッコレイト、チョッコレイト」のCM曲が、桑田の持ち唄になってしまっていて、度肝抜かれた。まさにイリュージョン。

どうでもいい歌も名曲に聴こえてしまうほどの、桑田佳祐の声と歌唱法は、国宝である。
世界遺産に認定しても全く異議なし。

歌スタってのを見てると、どっかで聴いたことある、もどきもどきばっか。つか、そのボーカル、もういるからいらねーよってのばっか。おりこうさんのお歌うたいばっか。
そんなのばっかになるのかしら今に。

桑っちょとカラオケに行きたいのだが。
片っ端から、いろんな歌を唄いなおしていただきたい。
あたしも唄わなきゃいけないだろうから醜態をさらすことになるのも覚悟の上。