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everywhere I'll go

呑まれて飲んで

日テレ日テレ日テレ日テレ、フジテレビフジテレビフジテレビ、テレ朝テレ朝テレ朝テレ朝・・・すげーなオードリー、出すぎだろオードリ。稼げ、貯めとけ。

毎週末、氷結シリーズにお世話になっている気がする。
アル中にでもなりたいのだろうか。

必殺仕事人2009」をここ何週間かちゃんと見ている。母が見ているついでに。
でもって、これ、ちゃんとおもしろい。
おもしろいってのは、昔の必殺にちゃんと沿っているから、おもしろい。
とにかく話の内容が暗い。
幼い頃、「必殺」といえば、「暗い」だった。
見てはいけない大人の世界の闇を今見ているのだなと、思ったものだった。
汚い、つらい、苦しい、大人の世界なんて、嫌なものだと思ったものだった。
ちゃんとその印象を受け継いでいる。
ジャニーズだらけではあるにしろ、音楽もそうであるが、本当に内容が悲惨でそれは必殺の伝統に則っている。
社会的弱者が誰一人、笑うことはない。
この恨みを晴らしてくれ、と、小銭を投げ出し、苦悶の末、死んでゆくのだ。
悪人が死んでも、誰一人、笑うものはいないのだ。
時代劇とはこういうものだった。陰湿で、救いのないオチだった。
見終えてなんともやりきれない思いになるだけだった。

新米の仕事人が、正義に満ち溢れ、金を受け取らず仕事に掛かろうとする。
すると、中村主水が、金を受け取れと諭す。
「俺たちはな、金をもらって、人を殺す、ろくでなしなんだ。そのことを忘れちゃいけねぇ」
かっこよすぎるのである。
主水が仕事をする時のBGMも当時と変わらない。
給付金などの現代のキーワードを盛り込みながら、必殺シリーズの魂を残したままというところが、すばらしい。おもしろい。もっと見ておけばよかった。

地デジのおかげで、登場人物の着物が美しいったらない。
主水の色褪せた羽織も、一層物哀しい。
でもやはり、必殺にはフィルムが似合っている。
あの画面の粗さが弱者の無念さと強者の傲慢さをより重厚に映した。
まぁ仕方がない。時代だ。
そう考えると、もしかしたら、デジタル必殺の方が、より、演出に手間が掛かっているのかもしれない。

ってさ、必殺の話で終わるのかしら。
このハナキンの最中、こんな話で終始するのかしら。

何かむしょーに腹の立ったことや、うっすら涙が滲むほどの無常感に襲われたことがあったような気がするのに。

氷結と、全て、ひととき、ひとまず、流れ去った。
だから酒を飲むのでしょうとどっかの歌にあったような。

録音しておいた「シャンプーおじさん」でも聴くのだ。