fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

「おっかねぇ」

って「こえー」って意味なのかと勘違いしたまま、ずいぶん乱用してしまった。
しかもこれが東北弁だったなんて露にも。
青森県人松ケンが遣ってたから、間違いなんだろうけど、「信じらんねぇ」、それこそ。

辞めよう。
と、毎月思う。
来月からは楽になるだろう、なるだろう、と、騙し騙しでここまできてしまった。
しかしながら状況は悪化の一途。
この不況の最中でも、夏でも、仕事はあるのだろうか。
「あたしたちにはもう時間がないから早くしたほうがいいと思う何事も」
とイッコ下の妹からメールがきたけれど、時間って?制限時間って?誰が決めたんだ?あたしの制限時間は、あたしが死んだときに決まんじゃねーのか?と、ガラスの十代みたいな青臭いことを思ったりした。

松ケンはそら豆が嫌いなんだそうだ。

私は青豆に殺されたい。
彼女なら、苦痛も、後悔も、未練も、何も感じぬまま、携帯をパタンと二つ折りにするより早く、殺してくれる。

帰りの地下鉄の駅のルンペンが、自分のたくさんの荷物を整然と片付け、その真ん中で本を読んでいた。
私の部屋の何百倍もキレイだった。
私はルンペン界においても落ちこぼれるんだろうな、きっと。

昨日レディースデーで「グラントリノ」観ようと、新宿に行ったら満席で、銀座に行ったら、「当劇場のレディースデーは金曜日となります」と張り紙があって、疲れ果ててしまって、そして今日がきて、その疲れも醒めぬうちに、疲れが上塗りされたから、こんなにも全てが嫌なのかしら。

流行っているから、乗り遅れないように、って「1Q84」を買っている人がいるけど、そんな人が読んでも、ちっとも面白くないと思う。読めないと思う。村上作品ってそういうもんだと思う。
私だっていわゆるハルキニストみたいな人に「とりあえず、最初はこれから読んだほうが賢明」と薦められた「羊をめぐる冒険」から入ったから、ここまであほみたいに村上教にハマれたわけで。(とはいえ、エッセイなんて読まないけど)のっけ、「ノルウェイの森」なんつったら、「あぁああ?」っつって、途中で断念していたと思う、絶対。

そんな今日だったので、春樹なんかを読んでしまうと、眩しいほどの喪失感でいっぱいになって、泣きそうになってしまったので、この本を電車で読むのを断念しました。

何度読んでも号泣してしまうのは「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」で、ハードボイルド・・・の男が最期に近づいたときの独白部分だ。

松ケンのノルウェイは、ぴったりだと思いますが、観ませんね。

今日はそれでも、偶然つけたテレビにオードリーが出てきて、しかも2回も出てきて、ラッキーと思いました。
そんなとき、不覚にも黄色い声で騒いでしまった自分が不憫でなりません。