fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

下落

会社で大笑いした。初めてだった。

前の席のお姉さん(つってもきっと年下だろうけど)は会社で唯一まともな人で、
例えば私がシャチハタを落としてころころ転がると「旅に出たかったんだね」と言ってしまうような、
例えばブラインドを開けて陽の光を浴びながらせめて仕事をしたいというような、
そういう、私とは間逆の人で、この掃き溜めに甘んじているのが不思議でさえある。
その人が、大笑いをしたので、つられて笑っただけのことなのだけれど。

久しぶりに大笑いをした後、
いつも大笑いをしていた頃のことを思い出して、異常に寂しくなってしまった。
迂闊に大笑いなんかしなければよかったと後悔した。

迂闊に高級クリームに手を出して肌が荒れて後悔した。

己の身の丈を常に念頭において過ごしているつもりですが、
その落下速度に最近ついてゆけない。

そういえばユニコーンのライブ、迂闊に水戸にしてしまって、ちとめんどい。