fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

思い出より銭ズラ

日一日、確実に潰して金曜日おめでとうございます。

とはいえ何もない。金もない。
20世紀少年も予算の都合上10巻でストップ中。

ユニコーンがアルバム初1位ってこれ皮肉。
解散した時の最後のシングルも初1位だった。
そういうわけで、最近、アラフォーをターゲットにしたバンドたちがうじゃうじゃ復活。
その理由も、解散やら休止やら復活やら再結成はビックマニーマニーが動くのねと、あからさまではあるけれど、なんもかんもそんなこと、バレバレなのも、あちらさんもバレバレだってのを承知でやってるわけで。
なんかそういうシチュエーションがこの頃多い。なんつうか、お互い手の内をあけっぴろげに見せ合っているにも関わらず、見てみないフリをしながら、ともかくその場が楽しめればいいよねっというのが。
年齢的にちゃんと味わえなかったバブル期ってこんなだったのかと想像。だとしたら戦後最悪の不況時も最高の時と同じように浮き足立てるほどおめでたくできてる人間は、だから救われるのだ。神なんかいなくても、自分で自分を救える。事足りてる。

このように何もない日々の中、歯を磨くと毎回思い出すことがある。
10年くらい前か、通ってた歯医者の先生は女の人だった。
その頃のあたしは1日1度磨いてりゃあ、あんた今日はよくやったねってくらい、磨かない今くらいどうしようもない女で、もちろん虫歯にもなりまくった。
もうすぐ全ての治療が終わるという頃、その先生に普段使っている歯ブラシを持参するように言われた。何かと思えば、歯の磨き方を懇切丁寧に教えてくれたのだった。成人をとおに越えた私に手鏡を持たせてそれはそれは事細かに。
私はそれを言われた通りにやった。歯を磨く時は歯を磨くことだけに集中した。
そうして、一週間後、先生が私の口の中を見るなり「あー、すごくよく磨けてる・・・」とボソっと小さくだけれど、それはそれはとても嬉しそうに呟いた。
その瞬間が記憶から染み出して消えない。
思えば、後にも先にも、自分のしたことで、人が喜んだのはあの一度だけだ。

そいや、中学生の頃に通ってた歯医者はいかがわしい色黒のおやじで、そいつに「そんなに虫歯があると、彼氏ができないぞがははは」と言われたのも今思い出してしまった。余計なもんまで抱き合わせだ。

おくりびと」は広末以外が賞をとっていた。ほれやっぱり、あの女が邪魔である。見たいけれどあの女を見ると一生見ることはないだろうと思う。

逆に、松山ケンイチを見ると、銭ゲバが見たくなるので、そんなとこで油を売ってるんじゃないっての風太郎くん、と声をかけたくなる。

ユニコーンのシークレットライブの応募はやめた。
当たったところで会社を早退もしくはお休みしなくてはならない。
それはいわゆる次のお給金からマイナス約一万円。
それはいわゆる死を意味する。