今日で終わりだ正月休み。
とはいえ、特に。
だって普段から1週間のズルなんてやってますので、特に。
お得感も、残念感も、特に。
ただただ、働きたくないだけである。
そいやーおやじに言われました正月早々。
「このご時世、派遣でも仕事があるだけいいんだから、とりあえず今のところでやって、少ししたら、もっとおもしろい仕事をしろ」
あ?おもしろいって?
「やりたいことを見つけておけ」
や、やりたいこと?・・・えー、あたしのやりたいことは、働きたくないことなんですが。
父、絶句。
まだわかってなかったのかなぁ、あたしという娘の人となりを。
つか、いくつのおばはんにやりたいことなんて訊いてると思ってんのか。
あー何も書くことがないので、じゃー「相棒」のこと。
見たのよ、しれっと、元旦の相棒スペシャル。
なんすかあれ。
まじめか。
たかが寺脇が、たかが亀山がひとりいなくなっただけで、あーも面白くなくなるのか。
ただの土ワイじゃないか、あれじゃあ。
そーじゃないから、見てたというのに。
亀山がいなくなったら、共に死ぬキャラが出てくるとは思っていたが、まさか右京というキャラまで薄くなるとは。あまりのつまらなさに驚いて、亀山の存在がこれほどまでにこのドラマに重要だったのかと、さらに驚く。
なんだったんだ?あんなに笑ったり泣いたりしてたのは?本当に同じドラマか?
もしかしたら、そもそも面白いドラマなんかじゃなかったのか?と自分のセンスを疑う。
おかんのパート仲間に相棒狂いのおばちゃんがいるそうなのだが、彼女がおかんを見つけるなり、小走りにそばに寄ってきて、
「ねぇ、見た、相棒?・・・あのねぇ、あたしねぇ、悪いんだけど、もう見ないわ」
と申し訳なさそうに言ってから、
「これから何を見たらいいのかしらねぇ、探さなきゃねぇ、それにしてもひどいわよねぇ」
とぶつぶつ呟き、去っていったそうです。
なんて切ない話だろう。
稼ぎの悪い夫、実家に一向に帰ってこない息子。朝シフトも夜シフトも入っているおばちゃんの唯一の楽しみだった「相棒」。それが、誰の気まぐれか、何の陰謀か、んなことは知らねぇ。ともかく、そんなののせいで、あっという間になくなってしまったのです。
「相棒」の映画を観に行ったとき、周囲のおばちゃんたちの大笑いが響いて、ラストには、すすり泣く声が聞こえたのを思い出しました。
おばちゃん界では若めのわたしも、そこにどっぷり浸かってました。
アラフォーなんて呼ばれない、つか呼ばれたくもねぇくそくらえ、というおばちゃんたちの楽しみはこのように静かに削り取られていくのです。
正月休みなんて寒いだけだったです。