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everywhere I'll go

伊集院光桜井和寿

もー寝ようと思ったんだけどさ、「僕らの音楽」で
あまりに桜井和寿がいい事言うから。
今日が初めてくらいに彼の語りにうなずきまくった。

「デジタル化に逆行していこうと」

よかった。
「もうバンっバン、ダウンロードしてますよボク」なんて言ったら、グーパンチだ。

「音楽がLとRからの情報でしかなくなっている」

ん。ん。

「CDを買いに行く風景とか、店員さんとのやりとりとか」

うん、うん

「初めて手にした感動とか、歌詞カードをめくりる感覚とか」

あーた、あーたわかってるじゃない。あーた、えぇ子やないか。
そうなのよ、本来、そういうものでしょ、音楽って。
好きな音楽を愉しむって、そういうバックグラウンドもひっくるめて、でしょ。

どんだけ待ちわびて、どんだけ緊張して、ビニールをおっかなびっくり剥がしているか。
再生して、音が鳴って、歌詞カードをなんとも言えない気持ちで開けるあの瞬間。
それにね、捨てれないのよ、そうなのよ伊集院さん、音楽を捨てるなんて。
「もう絶対一生聴かない」であろうCDが山とあるけど、なんか捨てれない。
そんでそういうCDを見て、あーこういう歌が好きだったかあの頃は、とかね、アルバムめくるように懐かしんだり、アホらしくなったりしたりするんです。

配信先行とかね、もう売る気ないですか、CDを。
めんどくさいですか、作るの。
あたしみたいなこと言わないでください。
終わりますよ。

同世代でほんっとよかったわ。世代の問題なのかは知らんけどさ。
これだけ売れてる人が、ああいうお考えであることに胸を撫で下ろす。
どんどん逆行していってください。

オリコンでね「あわやミスチル」とか書かれてましたけど、失敬な。
疑惑だらけのヒットチャートでございます。
あんなの、プゥ~なのです。
なぜなら、伊集院いわく「何をやっても許される」Mr.Children

そう、いまさら、もし、桜井さんがヘンな薬をやってましたとか、飲酒運転だとか、詐欺だとか、暴行、わいせつ、果ては人を殺したとしても、だとしても、私は聴き続けますのよ。

ところでやっぱり伊集院の話の振り方は逸品。
独特。ただ持ち上げるのではなく、嫌味スレスレでズバリと持っていく。
「まだ聴いたことのない歌を予約してくれている」
言われてみればそうだ。
そうだよ、ミスチル、わかってるん?
だもんで桜井さんも思わず便乗で
「死にたいと思ったことあるか」なんて突拍子もない質問してしまったのだ。

桜井さんが伊集院の「毒」を欲していて、それを伊集院も感じて、少し親近感が沸いて、面白いトークが出来上がったのだろう。

ああいうトークなら、音楽番組でも邪魔にならない。
雑誌の対談とかにすりゃーよかったのに。
あんな、「鈴」「田」「中」のインタビューなんて、どぉっでもいいよっ。
「桜」のところだけ、飛ばし読みすんの大変なんだっつの。

もっと二人の話が聞きたい。

「“死にたい”って慣れちゃうんだよね」
伊集院のこの名言でもって、桜井くん、是非1曲。