秋なのか、と。
気候はこっちのご機嫌とは裏腹。
「一度終わってしまってからまたやれば、もう二度と終わることはない」
というようなことを大泉洋が言っていた。
意外に多くの名言をあの人はあの番組で残している。
終わっては始まり、また終わっては始まり、
確かに、そんな繰り返しを繰り返し繰り返し、今日までになってしまった。
最初に、決定的な終わりを感じたのは、―16年前か。
あの日、終わらせてしまえばよかった。
知らない夜道をとぼとぼ歩いて、歩いて歩いて、どこまでも歩いて、
疲れ果てて、引き返した。
あれは、始めるという場所に帰るということだったなんて。
始めたが最後。
この繰り返しの作業は途方もなく延々と続いた。
24時間テレビのマラソンの時に垂れ流される「負けないで」みたいに延々と。
今の終わりは長いけど、またきっと始めるのだろう。
始めるんでしょう?
あと何回終われば、終わるんだろう。