fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

細く薄い境界線

だいたいよ、経理暦20年以上で簿記持ってるおばちゃんの仕事が
人生初の経理に放り投げられたあたしにまるごと回ってくるってどういうことだよ。
無理に決まってんだろつの。

ともかく、老いぼれじじぃたちの、自転車とか我が物顔のシルバーシートエリアとか、
もうもう、さっさと死んでくれねぇかあいつら。

「世の中が嫌になった、誰でもよかった」

わかるよ。その気持ちはよくわかる。
そういう思考回路になるのも納得だ。
たぶん、そういう思いに至る回数は、彼らより私のほうが多いくらいだろうから。
今日だって、何人心で殺しただろう。

でも、私は、ナイフを買わない。
どこでやるか、どうやってやるか、誰をやるか、そこまで考えない。
ただのめんどくさがりといえば、仕舞いなんだけど。

人を殺す人間っていうのは理解できる。
でも、殺されていい人間ってのは、いないんだと思う。
死にたい人間なんて、本当は誰ひとり、いないはずだから。
だから、人は殺してはいけないと、心の奥底で、漠然と思っている。

それだけ。
良かれ悪しかれ、彼らと私の違いなんて、それだけ。
そんくらいの、紙一枚の僅かな差。

こういうニュースを見聞きするたび、知る。