fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

今年は酷暑

新たな仕事は、なかなかおいしい仕事である、今のところ。
いつまで続くかわからないので、今のところ、と自分に逃げ道を作ってあげた。

しかしあんた、暑い。
28度だよ設定温度。したら室温は実質30度越えだっつ。
外気温のは21度だっつーじゃないの。
暖房かよと。
暑くてだらだらすっじゃん。計算ミスが増えんじゃん。何度も何度も電卓叩くじゃん。
残業じゃん。PC点けてる時間長くなるじゃん。
ほらこの矛盾。何がエコだと。
だからさ、小市民がエコなんてやるんじゃないっつの。あれは金持ちの道楽なんだからさ。

桜井だよ。エコっちゃあ急にあの顔が憎たらしく歪む。
あいつはあれだよ、どうせ涼やかな高原かなんかでのんきに唄ってんだろ。
ファンに押し付けるなエコを。あたしゃぁ歌には甘んじて騙されるけど、その思想には騙されねぇ。

とまぁ、やらされてる感まるだしのクールビズのせいで心は荒む一方なのダ。
あーやっぱり、何がエコなのダ。地球が死んでいくのは自然なことなのダ。
人類誕生の瞬間に決まっていたことなのダ。エコこそ、自然破壊活動なのダー。

あーバカボン、全巻買いしたい。する。

そんな灼熱地獄の職場を出ると涼しい風に足取りが緩む。
見慣れた街。
ここをこのまままっすぐいけば、10分もしないうちに、きみの会社にたどり着く。
きっときみも暑い暑いと苛ついてるのだろう。

あの頃、暑いのはぼくたちだけですねって、何気ないきみの言葉のおかげで、
去年の夏は生まれて初めてとても快適だった。