転ばぬ先の杖なんていらない
でも心配 そんで今日もまた神頼み
実のところ、木曜日と金曜日は仕事をズルった。
金曜日に、前のハケン会社に電話して、なんか仕事ねぇかときいたら、
前の会社で復帰しませんかと言われた。嫌なやかん的中。
復帰すると、もれなくきみに会えて、もれなくまた恋というものが始まる。
まぁそれはそれで、今より、人道的な生活へ戻れるというのだから、
お時給1500円はもらい過ぎなくらい。
ただ、きみと最後に会ってから、だいぶあたしもデブーになったので、
まずまず、減量しないとならない。
人道を歩く前に、まずその道をブタの姿で準備しないとならない。
その準備をする前に、覚悟が必要で、その覚悟を持つ前に、
やり残したぐーたらをやり切っておかないといけない。
この、ぐーたらをやり切るってのが曲者で、どの時点で切ったとするのか。
むつかしいよ。
いくら好きでもジャガビーは5コ目でやっと飽きたけど、ぐーたらばっかりは飽きない。
上下左右、東西南北、いくらやってもまだやれる。
そのうちなんの準備をしていたのか忘れちゃう。
そんなこんなで、きみのどこが好きだったかも忘れた。
忘れたので懐古さえできない。できないことさえ哀しくもない。だって忘れたのだから。
んなことどうでもよろし。
ともかく次の労働先がみつかりますようにどうぞよろしくあーめん。
十字架を踏みつけながら、手を合わせ、
転んで大怪我して血だらけなのに、杖を探して。
さぞかし無様。