気がついたらおやじ入院後1度しか見舞いにいってない。
術後あまりよろしくないそうで。
パートの合間をぬって母が1時間もかけ、見舞いに行く気が知れない。
だいたい17年前ガンやって、それから1度も検診行ってないなんて、
自業自得も甚だしいわけで、そんなアホのために貴重な休み使いたくないわけで。
つか、あたしが行ったところで医者じゃないんで、何もできゃせんし。
子供の顔みれば、元気がでるもんなのよってね。
そういうんじゃないから、うち。
家族なんて、長くやればやるほど、憎悪が色濃くなるだけだな。
あ、でも死んだら泣くからきっと安心してよ。
そら人が死ぬんだもん、泣くでしょ、もれなく。
親が子を思う愛情に適うものはないのだそうで。
私はそんなの愛とは思わない。
それは単に人間の中に残る動物的本能の延長でしかない。
子というものは自分の血を後世に残してくれる唯一の手段。
だから、大切にもするし、なんでも与え、なんでも許す。
そうしていれば、いずれ、子孫繁栄という恩が返ってくるのだから。
結局、すべての家族愛だとか親子愛の話はこんなしょーもないエゴにたどり着く。
だから親がどんなに何かをしてくれても、当前だと思う。
そりゃありがてーとは思うけど、いや、感謝ってより、唖然だわな。
よくやるねぇあんたたちと。
到底、子孫のかけらも残す見込みゼロの娘たちに、あんたら、と。
ゆえに、だからこそ、動物的本能なのだわ。親っぽい行動をさせられてしまうのだね。
お気の毒に、ご愁傷様なこって。
でも子供を作ったのは、あたしを産んだのは、あんたら。
これまた自業自得。
しかしながら、子供を持たない代わりに、それと同等の苦痛を今味わわされてんのかと考えると、どっちに転んでも地獄だったわけで、けれどまぁ、人口が多いほうが何かとお国的にはありがたいんだろうから(そうでしょ?少ないより多いほうがいいんだよね?)だとしたら、人の役に立ったわけだら、父母は意義ある苦しみで、あたしのはまるで無意味な苦しみだってことになるのか。いやでも、子のために無駄な金を使うのと自分のためにと、どっちが痛いかっつったらねぇ。でも子供を授かった感動ってあるわけでしょ?したらばやっぱりねぇ。
と、何かにつけて、自分は最下位なのか、ブービーなのか、と天秤遊びをするのが癖なのね。