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everywhere I'll go

桜井メソッドと700番

ベッキー・川谷の一連の騒動を受け、下積み時代を支えた妻をポイ捨てしたアーティストを総じて、桜井メソッドと呼び、桜井和寿の過去に再び注目が集まっている」

さ、さ、桜井メソッド?
なんつー、センス。
とりあえず、桜井的にはおいしい、光栄、ありがたい、ものでありましょう。

ほくそ笑んでいるだろうよ。
桜井サイテー、ラブソングなんか歌うな、全然心に響かない、
なんて言われるたびに、しめしめでしょう。

彼にとったら「ギリギリ」「不倫」というワードは金バッチ。
いつまでもピカピカ光って堂々と胸の真ん中につけておきたいようなもの。
こういう話題が出るたびに、そのバッチは磨かれ輝きを増す。

こんなバッチをつけた、こんな人間が作る歌、唄う歌が、売れてるんだから。
これほど皮肉で面白いことはないんだろう。
清廉潔白な人間が歌う歌などなんの面白みもない。
きっと彼はギリギリがいなければ、なんの面白みもない人間なのだから。

思わぬところでベッキーさんに感謝。

そしてここでもう一人ベッキーさんに感謝を。

ASKAがブログ小説を執筆した。
全部読んでしまった。
読み始めは、さすが名ソングライター、結構読みやすいかもしれんなぁ、という印象。
「しのぎ」の意味をググんなきゃわからない大人ってどんだけピュアなんだ、とか
とりあえずCHAGEをちょいちょいデスっていやしないか?とか
突っ込みながらおもしろおかしく読み進めていたが、「飯島愛」の章から雲行きが怪しくなってきた。
なんかこういう人、知ってる、なんだっけ。あぁ、そうだよ、Xファイルのモルダーじゃないか。

スカリー「アスカ、あなたちょっと疲れてるのよ」。

妄想か本当か知らないけど、どっちでもいいけど、
ASKAよ、あんなもん出さなくても、いや、何か言いたい気持ちはわかるが、
そこは、グっと飲み込んで、代わりに歌だけに喉を枯らして復活したら、
どうにかこうにかなったような気もするのに。
これじゃあ、変人モルダーと同等扱いになってしまうじゃないか。
キワモノで終わりになってしまうじゃないか。

しかしこの9万字にも及ぶ大作もベッキーさんのおかげでさほど人目に触れることなく。

静かに、静かに、じんわりと、確実に、ベッキーが最後にいい仕事をしてくれました。
感謝。さようなら。