fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

人生が、あっさりと、続く

せっかく月曜日ちゃんと行ったのに、今日ずるしてしまった。
あぁ。
あたしって、あたしって、救えない。

こんなあたしでも、待ちわびて、早くみたいみたいみたい、と思う映画がある。
インセプション」以来のこのわくわく感。
こんなポスターを寂れた地下鉄でみてしまえば、そりゃもう、テンションがおかしくなる。

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だのに、なぜ。

銃乱射ニュースは知ってたけど、この映画上映中だったなんて、知らなかった。
もー余計なことを。
あのさ、乱射するなら、もっと大物ねらいなさいよ。
ブッシュとかブッシュとか、やるべき人はそちらたくさんおるやろ。
どうしても映画館でというんであれば「海猿」とか「ヘルスケ」とかあるやろ。
挙句「ぼくジョーカーなんです」とか、言わないの。
その映画で、その出で立ち。それだけでもう十分。
おっかぶせるように念を押ししないの。
最低限の礼儀。

銃社会とは今のところ無縁の日本ですから、通常営業で上映を願う。

「俺はまだ本気出してないだけ」という漫画が実写になるよ、堤だよ、というニュースを見て、なんかおもしろそうだけど、その前にその前に、ミスチルバカなら、ふと何かが引っかかる。

 そうさ僕はまだちゃんと本気出してないだけ

「その向こうへ行こう」は2000年、「俺は」は2007年、と。
ホッと。

漫画でひっかかったといえば、浦澤直樹「20世紀少年」に出てきた、へんな歌。

 来年のことを言うと鬼が笑うっていうなら笑いたいだけ笑わせとけばいい

やっぱり浦澤直樹は「モンスター」だけの一発屋さんだったのかな。
それはさておき、ひっかかったのは、Bank Bandの歌。

 「鬼が笑う」なら それもいい いつか僕らも一緒に笑えばいい

むーん。
「はるまついぶき」は2008年、「20世紀少年」は2006年完。
あらまー。やぶへび。

まぁ、どっちも大したもんじゃないからま、いっか。

父に電話。
ガンと闘うことでお忙しいという。
抗がん剤治療は一切せず、余命半年と宣告されてから、もう、1年?2年?
母と暮らしなさいというと、うるさくて週1会うのがちょうどよい、という。
まぁ、そうだな、我が家らしい言い分だ。

あたしの内臓を差し上げたい。
もてあましてるこの無意味に丈夫なからだを、彼にどうぞと。
父はまだたくさんやりたいことがあるだろうに。
あたしはもう、おなかいっぱいなのに。
神などいないのね。

「人間、なにがあるかわからないよね、明日、生きてるかわからないよね」という、
歴史的被害者願望に溢れる輩が震災から多くなったような気が。
あのね、そんなに簡単に死ねないの人間って。
普通に明日は来るの。
少なくともあたしは、そんな稀有な運命が降りかかるほど、くじ運は良くない。
人生は伝説でもなければ、壮絶でもない。
ただ生まれて死ぬ。
死ぬまで生きてないとならない。

だからせめて好きな映画を観る。好きな音楽を聴く。
だからだから、結局、明日からは労働しないとならないの。