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「Mr.Children Tour 2011 -SENSE-」に行った

長野+Mr.Children前回の記事

と、勝手な方程式をたて、多大なる期待を寄せた私がいけません、まず。
柳の下にドジョウはいないのである。

それとも、ビッグハットじゃなく、Mウェーブだからいけなかったのか。
でか過ぎるよね、Mウェーブ。
ビッグハットはへい!せい!さんたちがやらかしてましたからなぁ。
ミスチル、前回がよかったから、欲張って規模デカクしちゃったのかしら。

んーと・・・ズバリ、65点!
甘くしたよずいぶんこれでも。

いやあの「桜井さんずいぶん歳とったねぇ、MCん時の大画面で映し出されるそのお顔、もしや、ウッチャン?と思ったもんだった」ってことは、点数になんの影響も、いや、むしろプラスになったくらいで。

ちゅうかー、んーーー、やっぱミスチル、デカイとこ向いてないってばさ。
ホール規模のツアーを半年、1年かけて、じっくりやったらいいのにさ。
あー、ね、あるものね、夏のあの暑苦しい風物詩がね。
どっちがメインですか、あっちですよね、そーですよね。

もったいないよなぁ。

本当は5点でもいいのだけれども・・・、
あ、じゃあ60点はどこだったかって話をしようか。
ね。
マイナス35点の話をするより、まずまず60点の話。

おじょうさん、「es」やったんですよ。
あたし、生「es」、初めてですよ。
おーーーって、思ったんですけど、周囲はしーーーんでしたけどもね。
まぁ、皆さんもう、「ネタバラされ済」だったのでしょうね。
で、「深海」「花」もやったのです。
やっぱり、SENSEはあそこら辺りの匂いがしますから、選曲としても違和感なし。

それより、桜井和寿、ちゃんと唄えてたよ。

あたりめーだよ、って言いましたか?

いいえいいえ、あのころの歌を、たとえばこの前テレビで「花」なんか唄ってましたけどね、
「もう、こういう感じの歌は、ちょっと無理があるなぁこの人」と思ったのですよ。
「あの頃」の桜井さんには敵わないねぇと。

子供3人つくって(4人か)、エコに興じて、ニンマリして、もう神や仙人の域に達したかと見紛うほどのオーラ。
なんちゅうか、安泰、安心、大丈夫が前面に押し出されたような風体。
まぁそれもそれで、いいんじゃないかと、半ば納得してたところでしたよ。

ところが。

今回の彼は、あの頃を彷彿とさせる、いや、それ以上に渋みを増した唄いっぷりでありました。

なぜか、なぜか、何があったのか。
また、ふりーんか、うわっきーか。
と、期待を膨らまし、そしてすぐにそれは萎んだ。

何があったかのかって、あったじゃん、震災。

好いシンガーソングライターというのは、決して満たされてはいけないのかもしれない。
でも、売れれば売れるほど、どうしても満たされ過ぎるほど、満たされてしまう。
だから、彼らは、悲しみを不幸せをどこかで探しているのだと思う。
じゃないと、平坦なつまらない歌しか書けない、唄えない。

桜井さんソングの肝はたくさんあるかもしれないが、私が思うその中のひとつは「矛盾」だ。
結局、解決も、納得も、道しるべも提示しないような歌。
かと思えば、光をさしのべるような歌。
と、油断すると、しゅっとそれを引っ込めるような歌。
と、俯いていると、今度は光を求めるような歌。
1曲聴いても、聴いた人、聴いた時、聴いた状況、で、くるくるくると色を変える。
そんな歌を作れる人は彼しかいない。と言い切る。

だから、平らなシンガーソングライターとならぬよう、彼は、自分の中に、他者に、世界に、矛盾を探して、時には無理やり、わざわざ作り出すかのように、痛みを唄う。

だから、今、この震災という、「ひどいこと」を目にした彼は、あの頃の歌が瑞々しく唄えてしまったのではないだろうか、図らずも。

と、ここで終わりにしたいのだけど、どうしても、声を大にして物申したい!

だからってだからなのか、なんでアンコールが「横断歩道を渡る人たち」なんだ?なぞ!
だからってだからって、なんで最後が「かぞえうた」なんだ?なぞ!
いや、全然なぞじゃねーけどさ!けどもさ!
だからってだからって、「ハル」と「蒼」をやらないってなんなん?!
意味不明だ!この2曲を削って・・・・ロザリータって・・・にいさん。

どうかしてるぜ!
やっぱ、40点!