fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

戯れ言

ヨーカドーしかないという長野も落選ときた。いよいよ終了の鐘が響き渡る。
と、ふてくされているにも関わらず、桜井さんの歌声はどこまでも伸びやかに響き渡る。

SUPERMARKET FANTASY」、第一声「わかっ」。
若いぞ桜井和寿。中年を超えたとは思えぬ。
どうした。ロックキッズに戻りたいか。もしくはロックキッズを取り込みたいか。
置いてかないで。

ざっと、シングル以外、初見の記録。

 週末のコンフィデンスソング

昔々のコンフィデンスソングを、覚えているだろうか桜井くん。
大人になった。青々しくなった。複雑になった、いや、シンプルになった。
比べるなんて野暮なこと致しません。
出だしものすごく民生風。ギターサウンドなんて珍しい。
うちのギタリストがテクも風体もおっつかないから、少なくなるよねやっぱりこういう曲。

 エソラ

LIVEで、聴きたいなぁ、聴きたかったなぁ。
どうでもいい毎日の帰り道さえ、色がにぎやかに見えた。
青信号が点滅してたのに、走り出してしまった。
ここで唄われているような歌が、まさにあなたの奏でる音楽なんだということを、
ご存知ですか桜井さん。

 声

これもロックだなぁ。骨太だなぁ。「~った」って羅列するあたりが、ロックだなぁ。
あれだ、これもきっとLIVEで合唱すんだべ?あそ。そらよかったね。

 口がすべって

湧いてくるミスチルチルドレンたちよ、この桜井節いただき、なんてパクろうとは浅はか。
ちみたちみたいな、ちっさいヤツがやったら安っぽい詞にしか聴こえない。注意。
「流れ星が消える~」からが、まさに桜井さんしか唄っちゃいけない肝。
こういう詞を唄って空々しくならず、むしろグっと締めつけられるのは、彼の専売特許。

 少年

いい。好き。こういう歌、好き。
テレビで最初に聴いた時よりいっそう、ガサガサした感触。好い。
桜井さんの声、技量あっての歌。
なのでそこのちみ、カラオケで唄うなかれ。

 東京

東京でしか生きれない自分を誇らしく感じた初めて。
大切なものなどはないけれど、これを聴いていると、目の前にある全てがそう見える。
気がした、一瞬。一瞬でも、ゼロよりまし。

 ロックンロール

やっぱりキッズに戻りたいですか、桜井くん。
「わかってるわかってる」と繰り返されると、こっちまで「やっぱわからなきゃだめか」っつて、悪あがきや無理をしなくていいやと、気が楽になる。
最後に「I LOVE YOU」が出てくる人と出てこない人で、人生の質は分かれるのねと思い知らされる。

 羊、吠える

ひとこと。これをアルバムに入れた意味は。あまぁ、前の曲とつながるものがあるか。
そういうことか。それに、これも、ロック。数少ない、ロック。だからってことか。
好きなカップリング曲5本の指には入るけど、アルバムにも入れたか。そうか。

 風と星とメビウスの輪

今回の大問題作、私の中での。
たとえば前作で言うところの「ポケット・カスタネット」的な役割の、そういう歌はなくてはならないし、何より大好きなのです。
が、しかし、じゃあなんで、シングルのカップリングなんかにしたかってこと。
ピアノソロのシンプルなあれを先に聴かされてしまってから、こっちを聴くと、
アレンジ大げさじゃね?やりすぎじゃね?コバタケ仕事しすぎじゃね?
と雑念を振り払う作業がプラス。
しばらく、その作業が板につくまで、時間をください。

 花の匂い

泣ける。泣きすぎる、この歌。
才能ありすぎる、この人。
やっぱ最後まで、ばっつし聴かせるべきだったよ、「私は貝になりたい」チームどの。

てな、感じで、ざっと、5回くらいしか聴いてない人のざれごと。
どうせベストアルバム的、と思って油断していると、必要以上に転ぶ滑る泣く。
伝わりづらいだろうけど、私は、このアルバムが無かったら生きてけない。
LIVE行けない確立99%でも、お金がなくても、腹が出ても、恋がなくても、孤独死が決定的となった、そういう今でも、音楽に溺れていられるのは桜井さんの歌だから。

シレっと、1曲、忘れてみた。

 水上バス

聴くたび号泣。

追ってまた。