八つ当たりで傷つけあって 巻き戻しの方法もなくて
少しも忘れられないまま なんか無理矢理にフタをしめた
お昼寝してたら、
来週から仕事よ、何時何分どこどこで待ち合わせよ、の電話が鳴りやがる。
あーはいはい、えぇえぇ、そのくらいメモとらんでも覚えられるーちゅうねん。
あぁ？初日なのでなるべくキチンとした格好？
おめー面接んとき編みタイツ履いてきたやんけボケ。
ケイタイ切断。
憂鬱がどどどどと襲ってくる。どんより。ぼんやり。がっくり。
あ。と思い出す。
今、夢見てた。きみが出てきた夢。
何故かプールで泳ぐきみ。声も聞こえた。
大好きだったスーツに染みつく煙草の匂いはしなかったけど。
往々にして、せっかくの夢も、現実とあまり変わらない。
一方的に想いを寄せそれを悟られまいとする可愛げのない私と
ただ穏やかに目を細めて優しく微笑むきみ。
現実と変わらないと言ったけど、会えている、なんて今の私には夢のまた夢。
