fake_BOOTLEG

everywhere I'll go

万歳三百唱

ひっさしぶりにめざましの占いでもみたろーと思い立ってみたっけ最下位。
ま、そんなもんだ。
しかし、あれはアヤパンか?ミナブーか?「ごめんなさい」してくれなかったぞ。
あんにゃろー。八木ちゃんはもれなくしてくれたぞー、て、ふるー、なつかー。

そんな感じで出社したら、精神異常のカチョーがいた。おえー。
毎週水曜はきりんタンとたくさんお話できるはずの日なんだばか、おえー。
視界に入るだけでだめだ、おえー。
きりんタン好き、が、カチョー嫌い、でかき消されて、そらもう、どよんどよん。

と、突然、「元気ですか?」と。
1秒前まで元気じゃなかったよ、きりんターン。
そこからじわんじわん態勢を立て直し、おやつの時間には頭ん中きりんだらけ。

きりんタンは今日表彰されてた。「優秀賞」。賞状を持って帰ってきたきりんタン。
みしてみして。「みしてって・・・」
すごいよ優秀賞だって。「つか、ワタシ1課じゃなくて2課なんですけど」
あ!間違ってんじゃん!「所詮そんなもんなんですよ」
もっと喜んどきなよー。「こんなのもらったってしょうがないですよ」
なんでよぉ。もらいたくてももらえない人だっているんだからさ。「うーん」
照れてるのか困ってるのか、計り知れない笑顔で、素直じゃないきりんタン。
帰り際。超甘党きりんタンにチョコをあげた。
じゃあ私から優秀賞を、おめでとー。「あはは・・・」
喜べーもっと。「ぜんっぜんうれしくないです」
なんで、わーいわーいってトイレで喜んできなよ。「それ寂しくないっすか?」
だって“オレ、優秀”ってことなんだよ?「あはは!オレ、ユーシュウ!」

とつても嬉しかった。なんか嬉しかった。すごいなーすごいなーって。
どんな大スターが大きな賞をもらったと聞かされるより、自分がもらうより。
元より賞とは無縁だけど。ともかく嬉しくて仕方なかった。

きみに起こった良いことが、私のところに伝わる頃には、元の100倍増しになる。
だから当のきみより、いっぱい喜んだけど、あれでも控えめにしてたのよ。
ほんとはもっと大騒ぎしたかったけど、できなかったのは、
ただの同じ会社の人だから。
家族でも友達でも幼馴染でも、ましてや恋人でもなんでもない、
ただの知人だから。

きみはいつもとりあえず笑ってくれる。
ついついきみと話すとはしゃいでしまいがちな私をどうか気味悪がらないでね。
なんとか、ずっと、笑っててね。